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双調平家物語 13 治承の巻2 (中公文庫 は 31-32)

双調平家物語 13 治承の巻2 (中公文庫 は 31-32)

双調平家物語 13 治承の巻2 (中公文庫 は 31-32)

作家
橋本治
出版社
中央公論新社
発売日
2010-04-01
ISBN
9784122053106
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双調平家物語 13 治承の巻2 (中公文庫 は 31-32) / 感想・レビュー

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優希

重盛の死により、行き手に暗い影が刺したようでした。一方、後白河法皇の暗躍はうまくいるように思えます。時代の最高権力者が誰かぼちぼち分かってきました。重盛が失われたことで、清盛は院を鳥羽の離宮に幽閉するのが、自らの力を見せる流れだったのでしょう。結果として以仁王が源頼政に平家追討を命じることになります。いよいよクライマックスに近づいてきたというところです。

2019/05/31

tsukamg

鹿ヶ谷の陰謀があっても、重盛は平家のダメージを最小限に抑えるよう努力した。が、天命が近づき、次第に虚無感が彼を蝕んでいく。 重盛が死して、清盛は深く悲しむ。そして、院が重盛の知行国を召しとろうとしたことに激怒。息子への哀惜が、院の使いへの長台詞となって迸る。 重盛が死んだことが、平家の凋落を決定づけているような印象がある。そのくらい本作の重盛は出番が多かった。後を継いだ宗盛の愚図っぷりは付け足しに過ぎない。

2019/05/17

kuchen

俊寛の話、重盛の死、後白河院の幽閉、安徳帝の即位、以仁王の令旨。清盛はある意味純粋なのだと思う。重盛が生きていれば、平家は滅亡に至ることはなかったのではないか。俊寛の話は痛ましい。

2016/06/26

24う゛ぃれっぢ

 重盛が逝き、行き先に暗い影が差す平家一門。そして、以仁王の挙兵に至る13巻。暗躍する後白河法皇、絶好調です。押し込められましたが、時代の最高権力者が誰なのかが見えてきます。巧みな手練手管に脱帽です。対する清盛のまじめさに、哀愁を感じますね。個人的には、清盛の盟友・藤原邦綱の聡明さと侠気、以仁王を擁する源頼政の悲壮な決意にグッときます。いよいよ、物語はクライマックスへ走りだすんですなぁ・・・

2014/09/06

YH

平家の凋落間近で、いよいよ華やかな貴族社会が終わるのだなあという感銘もある。この巻までの間にいろいろな歴史があり、その結果として武士に国の主導権が移るという流れが非常に良くわかる。

2011/05/03

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