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双調平家物語 15 源氏の巻(承前) 落日の巻 (中公文庫 は 31-34)

双調平家物語 15 源氏の巻(承前) 落日の巻 (中公文庫 は 31-34)

双調平家物語 15 源氏の巻(承前) 落日の巻 (中公文庫 は 31-34)

作家
橋本治
出版社
中央公論新社
発売日
2010-06-01
ISBN
9784122053335
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双調平家物語 15 源氏の巻(承前) 落日の巻 (中公文庫 は 31-34) / 感想・レビュー

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優希

石橋山での敗戦で安房に流れた頼朝は、源氏の名を用いて数万の兵を集めたようです。都では清盛と邦綱が亡くなったのが刺さりました。後白河法皇は再度力を取り戻したのも、2人の死があったからでしょう。都の外では新たな時代が始まったようです。当時、平家の世であった時代を倒すのは想像がつきませんでした。いよいよ平家の末尾が見えてきたようです。

2019/05/31

りー

前半、関東の勢力争いがさっぱり頭に入ってこない。悔しい。秩父氏→河越・畠山あたり、勉強したい。瀕死の状態だった頼朝が、あれよという間に22万の軍に膨れ上がるのは文章を追っていても、え?と不思議。でも、関東武者に囲まれて、頼朝が次第に東国ならではの思考を咀嚼し理解していくのがよく分かりました。東国の思考と都の論理、両方を自分の中に取り込んだことが最終的な勝因なのかも。重盛亡き後、平家はそのどちらにもなれなかった。後白河院がゆらりと立ち上がり、源氏ははやくも身内の喰い合いをはじめる。いよいよ次が最終巻か!

2019/09/21

tsukamg

石橋山の敗走から安房に逃れた頼朝は、源氏の嫡流という立場をフルに生かし、ただそこにいて兵が集うのを待つ作戦で数万を集め、一気に東国の大勢力となる。 都では清盛と邦綱が死ぬ。宗盛は「あわわわ」能力の高さを発揮。後白河院は再び勢力を取り戻す。が、都の外では新しい時代が始まっている。 木曽の義仲は、頼朝よりも武士として上等で、考えることもまともに思える。平家に比べて源氏は、内輪の殺し合いが多いと認識し、浅ましく思っている。上司にするなら義仲>頼朝。 あと、義経はほとんど出てこず。あと1巻で終わりなのに。

2019/05/26

kuchen

頼朝の再起、平家の富士川の敗走、高倉上皇の崩御、清盛の死、木曽義仲の登場。源氏や東国武士の関係が複雑で読みにくかった。頼朝は情が稀薄な印象。清盛は去ったが、叛臣だったのか。院の幽閉以外は、他の貴族と大差ないのではないか。

2016/07/17

筋書屋虫六

なにが怖いって後白河法皇の不気味な存在感です。清盛、独裁支配下における一院幽閉や仏法焼き討ちなど暴虐もさることながら、熱病死という死に方も壮絶で祟りまくられていましたね。頼朝はどうも好きになれないのは私だけではないでしょう。平氏の繁栄は一門同士で争うことをしなかったから、しかし、源氏は保元の乱の前から一族で争い、互いに殺し合いをしてきた。天下を転覆させても源氏には破滅のDNAが埋め込まれていたんだな。とはいえ、義経もやっと姿を現してくれました。次はいよいよ最終巻!

2011/12/07

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