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双調平家物語 16 落日の巻(承前) 灌頂の巻 (中公文庫 は 31-35)

双調平家物語 16 落日の巻(承前) 灌頂の巻 (中公文庫 は 31-35)

双調平家物語 16 落日の巻(承前) 灌頂の巻 (中公文庫 は 31-35)

作家
橋本治
出版社
中央公論新社
発売日
2010-07-23
ISBN
9784122053489
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双調平家物語 16 落日の巻(承前) 灌頂の巻 (中公文庫 は 31-35) / 感想・レビュー

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優希

遂に最終巻になりました。都を制した義仲は都に押しつぶされるように自滅していくのですね。最後に武士としての立ち位置が戻り、滅びていく様子には美を感じます。後白河法皇は再び権力者となり、頼朝は鎌倉に覇者を確立し、動かなかったようです。平家一門は源氏軍により、壇ノ浦で滅ぶ結果でした。大化の改新から始まった物語、長かったです。

2019/05/31

Koike Katsuya

しをんさんの書評をみて読み始めたが、正直苦戦した。名前が覚えられん。蘇我蝦夷が興味深かった。蝦夷と平重盛が似ていて、蘇我入鹿と清盛が少し似ていると思った。均衡を保とうとする人と、均衡を壊してしまう人として。均衡を保とうが、壊そうが、最終的には変化は避けられないのであるが、均衡を保つということが、知恵があるという事なのだと感じました。

2016/11/29

まっちゃん2

16巻全巻読破!すべて図書館で借りました。橋本さんすいません。義仲はわりと詳しく描いているけど、それでも本家平家物語よりははしょってる。義経登場以降はもっとはしょってる、もうちょっとたっぷり書いて欲しかった気もするけど、この「平家物語」は平家政権登場の経緯を深い根っこからときあかすことにある。源平合戦以降は他の書物でも読めるからまあいいか。

2018/07/06

えぐざいる

なんというか、あまりにもあっさりと終わってしまった。伸びに伸びて絡まった蔓草がばっさりもぎ取られた感じ、人の命もある日突然、こんな風にばっさり終わってしまうのかしら。数百年の時間をかけて繋いで来た栄華のバトンはこの物語が終わっても誰かが継いでいくけど結局何一つ変わらない、そんな無常観が読了の余韻で残りました

2010/07/25

glaciers courtesy

思えばこの1年4カ月は橋本平家を中心とした読書生活だった。高層ビルが自らの重みに耐えかねて崩落するように平家の栄華は終わりを告げる。認識が改まったのは、義経は確かに軍治の天才なのだろうが、「強大な平家軍を少人数で打ち破った源平合戦の勝利の立役者」というのは拡大解釈だったのだろうなということ。勝敗の帰趨の大方は既に決せられた中での戦いであったのか。「双調 平家物語」満足しました。たくさんの人に読まれることを願います。

2010/07/31

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