司馬遼太郎歴史のなかの邂逅 4 (中公文庫 し 6-64)
司馬遼太郎歴史のなかの邂逅 4 (中公文庫 し 6-64) / 感想・レビュー
Die-Go
司馬遼太郎の著作の中から、歴史上の人物にスポットを当てたものを編んだ作品集。本巻は新選組を中心に幕末の人物が取り上げられている。一つ一つの章は短いものの、やはりそこは司馬遼太郎、情報量が半端ない。司馬著の作品に出てくる人物ばかりなので、一通り司馬遼太郎の作品を読んだ後に読むのがお勧めか。★★★★☆
2016/11/15
AICHAN
図書館本。緒方洪庵の適塾の訓戒の第一条は「医者がこの世で生活しているのは、人のためであって自分のためではない。決して有名になろうと思うな。また利益を追おうとするな。ただただ自分をすてよ。そして人を救うことだけを考えよ」である。この第一条を司馬さんが書いた文章が「小学国語」の教科書に載った。また司馬さんは同じ文章の中に「人間は、人なみでない部分をもつということは、すばらしいことなのである。そのことが、ものを考えるばねになる」とも書いている。多くの小学生が勇気をもらい、自分を律する気持ちになるだろう。
2019/01/27
金吾
勝海舟、新撰組、河井継之助等維新における人物譚です。江原素六、松浦武四郎、山内堤雲は全然知らない人でしたので興味深い話でした。清河八郎、見廻組、8連隊の話が良かったです。
2022/07/19
かず
心に残ったのは、①緒方洪庵 p.22「人なみでない部分をもつということは、すばらしいことなのである」、②河井継之助に関する記述。長岡市に住んでいることもあり、この地を小説の題材に選んでくれた先生に対し、感謝の念に堪えない。お陰様で、来年、『峠』が映画化される。先生がこの作品に込めた思いやキーである陽明学に関する事柄を約2時間の映画で表現しきることは難しいだろうと思うが、これをきっかけに長岡市へ沢山のお客様に来て頂きたいと願っている。①、また、河井の人生に思いを馳せ、人並でない人生を送りたいと心に決めた。
2019/10/07
ふくとみん
巻末にある書誌一覧の本は全て読んだはずなのに再読とは思えなかった。あらためて司馬遼太郎の歴史を掘り下げていく熱意に感動した。主役ではない「ある会津人のこと」のほうが余計に時の流れを感じてしまう。
2024/10/03
感想・レビューをもっと見る