黒船の世紀(上) - あのころ、アメリカは仮想敵国だった (中公文庫 い 108-2)
黒船の世紀(上) - あのころ、アメリカは仮想敵国だった (中公文庫 い 108-2) / 感想・レビュー
田園の風
明治時代の同時代に生を受け、共に時代を斜めから批評してきた水野、リー。二人の書き手を通して日米開戦に至る時代を映し出している。第一次大戦を観戦し戦争が物量による大量殺戮の時代に変わったことから平和主義に転じる水野。日系移民のバッシングに乗じて日米戦争によるアメリカの敗戦を描き、時代の混乱を煽るリー。下巻を期待したい。
2011/08/21
asac3310
面白い。完全に個人的だが、日露戦争後、海軍拡張を主張した軍人・水野広徳氏が、第1次大戦後のドイツを訪れ総力戦がいかに人々の生活を破壊してしまうかを身をもってしり、その後日米開戦に反対していくのには非常に興味をもった。戦争のリアリティなきことの恐ろしさを感じた。
2011/08/17
kuwagata
なかなかスリリングな論考でしたよ。
2011/07/26
ocean
水野広徳とホーマー・リー。全く別の国で生まれ育っておきながら、お互いに日本(アメリカ)はアメリカ(日本)との戦争に敗れる、と自国民に警鐘を鳴らすフィクション小説を著すのは、当時の日本とアメリカの関係性が見えて興味深い
2018/09/22
感想・レビューをもっと見る