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本の音 (中公文庫 ほ 16-4)

本の音 (中公文庫 ほ 16-4)

本の音 (中公文庫 ほ 16-4)

作家
堀江敏幸
出版社
中央公論新社
発売日
2011-10-22
ISBN
9784122055537
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本の音 (中公文庫 ほ 16-4) / 感想・レビュー

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踊る猫

この作家の書くものはエッセイであれ小説であれ、いつも読む度に唸らされてしまう。むろん、くだらないからではない。その小さな声で呟かれる言葉が、尋常ではない強さに満ちているからだ。粘っているがしつこくない、という矛盾する形容を施したくさせられる。この書評集もまた、そんな堀江敏幸の最良の部分が出た仕事だと思う。難があるとすればすぐ終わってしまうことくらいだ。この作家の粘りは長文でこそ映えるところがあると思うので……しかし短いイントロダクションとしての文章も言いっぱなしに終わらず卒なくまとまっているのも流石と思う

2021/01/30

ソングライン

1994年から2001年に、文芸誌、週刊誌、新聞など様々な媒体に掲載された作者の書評をまとめたものです。ひろい視野と柔らかい感受性と論理的な思考力がないとこなせないのが書評と語る作者、本の中に存在する主題と向き合い、関連する事柄を示し、簡潔なあらすじが盛り込まれ、堀江流の美しい言い回しで語られる書評たち、読みたい本が増えてしまうのです。

2023/04/12

和草(にこぐさ)

一冊一冊を大事に精読されています。ここまで奥深く読めるなんて私はまだまだです。もっと沢山の本を奥深く読めるように研鑽を積んでいきたい。

2015/02/13

シュエパイ

なんやら難解な言葉で自分の好きな本のことを語る本。……あのね?私、決して嫌いじゃないよ?でも、その・・・いや、まぁいいや。書評って、こういうものなのだろうし(商業的に大丈夫なのかなぁ)。私的には、各節の冒頭につけられた、短いセンテンスにまとまった本の説明がすっごく好き。『すこしだけみなしごでありつづける物語』とか、本の帯についてたらそれだけで買っちゃうもの、その本!

2011/11/27

あかつや

以前は書評の本が大好きで、特に本書のようなベストセラーのリストに載ってこない本ばかり扱ったものは大好物だったんだけど、もうダメ、かつての熱意では読めないみたいだ。ここからいい本は見つかって、いっぱい検索もしたけど、多分この検索するってのがいかんのだと思う。昔は書評を読んで気になった本は心に留めておいて、本屋や古本屋巡って偶然出会うのを期待したんだよね。マイナーな本は大型店か古本でしか会えないけど、それだけにその出会いはドラマチックだった。少々懐が寂しくても、出会ってしまえば一期一会、買わずにはいられない。

2020/10/19

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