奉行始末 - 闕所物奉行 裏帳合(六) (中公文庫 う 28-6 闕所物奉行裏帳合 6)
奉行始末 - 闕所物奉行 裏帳合(六) (中公文庫 う 28-6 闕所物奉行裏帳合 6) / 感想・レビュー
ひかつば@呑ん読会堪能中
完結しましたな。この物語は扇太郎と朱鷺の成長譚、と作者があとがきで触れていましたが、上田作品には若者が権力争いに巻き込まれることで成長していく、というパターンがあり、大概は面白いのですが、時々権力争いをしている上の方がメインになってしまい、肝心の若者(主人公)の存在が軽くなってしまうことがあります。このシリーズ、途中の林ともう一人の水野の老害ぶりにはあきれましたが、上の方々の争いがくどくなかったし、最後は扇太郎の大立ち回りで見事な決着をつけてくれたので大満足でした。
2012/09/04
蕭白
コンパクトにまとまっていて、いいシリーズだったと思います。扇太郎の「喰う米と酔うだけの酒があり、隣に好きな女がいれば、それ以上なにを望む」という言葉がとてもかっこよかったです。惜しいのは、朱鷺との祝言やその後幸せに暮らしました的なエピローグがなかったことです。
2013/12/22
harhy
最後の巻ということもあってか、スリル満載の展開だった。実際の政変と重ねての扇太郎の活躍はさすがだが、その分、実在していたら幕末をどう生きたのか気になるね。
2013/08/18
タカシ
闕所物奉行最終巻。水野と一太郎は、水野越前守を失脚させ、権力を得るため江戸への火付けを行う。扇太郎は陰謀を潰し最後の勝負へ...。最後の勝負への布石までは盛り上がった。一太郎自身が強いわけではないから最後はあっさりだったけど全般を通して面白かったです。最後に扇太郎と朱鷺の祝言とその後を書いてほしかったかな。紀州に探しに行く番外編も面白いかも。
2015/01/08
あかんべ
牧秀彦の婿殿シリーズと記憶がごっちゃになりそうなのも、表紙のせい?シリーズは最後大きな戦いで幕となったが、一太郎の口にする町名主など本気で考えていたのだろうか?財のすべて紀伊に移し自分は一矢報いたいここで死んでもと思っていたのでは。悪役としては深みがないが好きだよこーいうタイプ。
2012/04/07
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