KUNIMORI (中公文庫 こ 50-2)
KUNIMORI (中公文庫 こ 50-2) / 感想・レビュー
Rin
盗聴・盗撮・無線の傍受など、私たちの身近に潜んでいる可能性のある問題がうまく織り込まれていた。半島から来た人々が国のため、自分のために必死に日本で生活をする中で、北朝鮮というだけで偏見や差別を受けている状況もしっかりと伝えられている。そして、主人公が核心に近づくにつれ、半島から来た人々の国に縛られ、祖国を背負うという決意。そして日本の為として、日本の壁を這うヤモリ。様々な立場の人々の事情が複雑に絡み合っている。表紙は潤の姿でしょうか、潤が父や祖父の越えられなかったものを越えることができると信じたい。
2014/10/12
ちるる
相変わらず主人公は一般人には持ち得ない人脈を持っているなぁと思う。自然と寄ってくるのか?普通、探偵とかすら縁がないと思うの…。ヤモリの説明の辺りでぞっとした。内にも外にも味方がいないのは怖い。
2012/09/16
Natsum
2009年に出たこの本。 2017年の今読むと、また違った思いで読み続けた。
2017/08/09
ゆずこまめ
主人公の耕太が本当にいい人!題材は割と殺伐としてますが、彼のおかげで和みます。ラストちょっと切ないですが、いつか帰ってきてくれるといいな…内容の割に読後感はさわやか。五條さんらしいお話ですね。
2012/12/11
YH
最後に月子達が3人で行った上野の中華、多分、行ったことあるな。これが書かれた時代から、更に技術が進んだからこそ、壁にコップはますますローテクになっていきそう。耕太がいい人過ぎるな。
2022/11/12
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