空白の実験室 - 渡辺淳一メディカル・セレクションII (中公文庫 わ 6-24 渡辺淳一メディカル・セレクション 2)
空白の実験室 - 渡辺淳一メディカル・セレクションII (中公文庫 わ 6-24 渡辺淳一メディカル・セレクション 2)
- 作家
- 出版社
- 中央公論新社
- 発売日
- 2012-10-23
- ISBN
- 9784122057074
空白の実験室 - 渡辺淳一メディカル・セレクションII (中公文庫 わ 6-24 渡辺淳一メディカル・セレクション 2) / 感想・レビュー
まめねこ
どの作品も色々な意味で怖くて、面白かった。「空白の実験室」は、プロの鮮やかな手腕に鳥肌が立ち、「酔いどれ天使」は、想像通りだからこそ嫌な気分になり、「血痕追跡」は、悲惨な出来事が起こり過ぎで、ゲンナリした。「脳死人間」は、意識がなくても、そこに居ると言うだけで有り難い。だからこそ悲しい。「黄金分割」は、結局最後は同じになる運命なのか・・・と、納得してしまった。
2016/12/13
Ryoko
たぶん,この短編集2回以上は読んでる。松本清張のミステリーと渡辺淳一の短編医療物は処分できない。また読みたくなるので。この短編集も面白かった。リアリティーがあるし。同じ医局の教授、助教授が続けて白血病で死亡。骨は濃厚な放射能に汚染されていた「空白の実験室」が一番印象に残った。1968年の作品で植物状態になった夫を妻が介護する「脳死人間」。昭和40年代にもう、どんな状態でも助ける医療が出来上がっていたんだなぁと思った。誰も幸せじゃないのに。時代背景は昭和なのに、古さを感じませんでした。
2019/03/10
sachidoremi
事故や、病気で、意外な事実に遭遇することがある。 亡くなって初めて分かることもある。 実際にありそうな、、、なさそうなプチ事件を集めた短編集。 重い内容のものも軽いタッチで書かれているので、とても読みやすかったです。
2012/12/25
ニャンコろ
人間は色々な顔がある。 複雑でもあり、また、単純でもある。善でもあり、悪でもある。正直でもあり、利己的でもある。 それが織り重なり紡がれて人間ドラマが生まれる。 この本も鋭い切り口で、そのリアリティあるドラマをみせてくれる。
2014/07/04
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