箱館売ります(上) - 土方歳三 蝦夷血風録 (中公文庫 と 26-20)
箱館売ります(上) - 土方歳三 蝦夷血風録 (中公文庫 と 26-20) / 感想・レビュー
ケイ
土方歳三に反応して読む。この作者はSROでのみ既読で、この人が書く時代物は予想がつかなかったが、やはり史実に基づくというよりは陰謀の臭いのする創作の入り混じった話。函館に旧幕府軍が新天地を開こうとしてから戊辰戦争の終結までそれほど時間もなかった気がするが、その旧幕府軍が函館でわずかに天下をとっている時が舞台だ。ロシアやプロシャに対し、榎本があまりにも愚かに描かれているが、創作、創作と気にしないようにする。主役と思われる土方があまり出てこないのだが、下巻では活躍が見れるだろうか。
2015/02/17
えみ
日本国民として、武士として、いま誇りと信念が試される。裏切りや犠牲で叶えた夢や願いは、果たしてどれだけの価値があるものなのか。目の前の利益か、未来の国益か。揺れる旧幕府軍、その動向を探る反対勢力…。箱館戦争の中のもう一つの戦いがここにあった!戊辰戦争の流れを汲んでまだまだ動乱が続く日本。榎本武揚率いる旧幕府軍は北の大地で新政府軍を迎え撃ち、最後の戦いを始めようとしていた。そんな中現れたのは、財政難につけ込み自国の領土を拡大しようと蝦夷地乗っ取りを計画するロシア。守るべきは人か国か。土方歳三が応えてくれる。
2023/08/12
優希
土方歳三の箱舘にのみ焦点を当てた作品になっています。旧幕府軍と新政府軍の戦いの中で、ロシアが密かに北海道を領土にしようとしている様子がよく分かりました。広大な土地を手にしようとするプロシア人兄弟たちが蝦夷政府の幹部たちに近づき、旧幕府軍は租借料目当てに話を進めていこうとする思惑、ロシア政府の策略などが見えて面白かったです。旧幕府軍の変わった戦い方を見ているような気がしました。サブタイトルに土方歳三の名がある割に出番は少な目。ただ土方の存在感はかなりあります。政治的な印象が強い上巻ですが、下巻ははたして?
2014/09/12
財布にジャック
土方さんのファンなので、かなり不満です。ほとんど出番がない上に、バカよばわりされてるし、下巻読む気力がなくなりました。
2015/11/12
シン
初富樫作品楽しく、あっという間に読めました。タイトルに土方歳三と出ている割には、出番が少なかったように思います。下巻で出番が増えるのでしょうか?続きを読むのが楽しみです!
2014/04/06
感想・レビューをもっと見る