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ゆずゆずり (中公文庫 ひ 28-2)

ゆずゆずり (中公文庫 ひ 28-2)

ゆずゆずり (中公文庫 ひ 28-2)

作家
東直子
出版社
中央公論新社
発売日
2013-11-22
ISBN
9784122058590
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ゆずゆずり (中公文庫 ひ 28-2) / 感想・レビュー

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コットン

あやふやな仮住まいという立場の同居人たちのどこかフワッとした感覚を感じさせてくれる本。『メトロポリス』:「多様な建築物と縁が配置された、めくるめくメトロポリスが、その紙の中に鮮やかに浮かび上がってくる。」という情景や『柴犬夫人』:柴犬夫人に教えられた浮島の森を神社近くの洋菓子店で配っている地図を目当てに探すが探せなかったり…。とファンタジーだ

2017/01/08

さおり

「とりつくしま」が良すぎたので、ハードル上がりすぎてて、初めはなんかたよんないなーって感じでしたが。だんだんつぼってくるんだよね、やさしい文章が。で、この後は「とりつくしま」再読することに決めました。

2015/05/22

kana

仮の住まいでルームシェアをする日々をエッセイのように綴った本作。お風呂に浸かりながら1篇ずつ半ば夢見心地で読み進む幸せ。丁寧にハンドドリップされた珈琲のように、言葉が適切に日々の感情を掬い上げて味わい深いコクを生み出しています。研ぎ澄まされた言葉の使い手は情景描写も巧い。ぱっと開いた頁にもこんなフレーズ。《町中にみっしりと屋根。青いの、赤いの、灰色の、黒の。そして、その向こうに海がかすんでいる。高台の清らかな空気の中で枝をのばしている神社の緑が、視界の中で海に触れる》こんな風に日本語を紡げる人になりたい。

2016/09/11

TANGO

ほんとのようなうその話、というか、実際にあったことをもとにして、著者の頭のなかで日本語訳して出来たお話、らしい。どこかにありそうで、どこか懐かしいようで、どこにでもありそうな、でも、見たことのない、地に足のつかない、このふわふわとした「随想小説」は、私の好きなジャンルかもしれない。

2016/12/26

とりあえず…

いつも思うことだけど、東さんの選ぶ言葉は棘がなく優しい。家族を同居人と捉え、仮暮らしから引越しにいたる。という何でもないっちゃ何でもない話なのに、あちらこちらに小さな気づきがあり、それを表現する目線がさり気なくてふんわりしている。

2015/01/23

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