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渇望 - 女たちの終わらない旅 (中公文庫 か 76-5)

渇望 - 女たちの終わらない旅 (中公文庫 か 76-5)

渇望 - 女たちの終わらない旅 (中公文庫 か 76-5)

作家
亀山早苗
出版社
中央公論新社
発売日
2013-12-20
ISBN
9784122058774
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渇望 - 女たちの終わらない旅 (中公文庫 か 76-5) / 感想・レビュー

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ミカママ

【読メエロ部】ざっくり言えば「亀山早苗本」です(笑)サブタイトルが「性、更年期、そして孤独感」。インタビューを受けるのはみなアラフィフの女性。みんな寂しい、そして「愛されたい」と熱望してる。でもうまくいかないことだらけ。そんな彼女たちの気持ちを、亀山さんはうまく引き出している。ひとつ響いたのは「男の気持ちは『点』なのだ。なかなか『線』にはならない。一方女は関係を『線』で考える」。ふーむ、深いぞな。なにげに上から目線だな~と感じつつも、亀山さんのご本はまた手に取っちゃうんだろう。

2017/09/01

団塊シニア

自分が信じていた「人生における価値観」「善悪の判断」などは案外もろいものではないだろうか?という筆者の言葉、丹念な取材に基づいたドキュメンタリーである本書は女性に寄り添い、巧みに本音を引き出しており一気に読ませる魅力ある一冊です。

2014/12/01

saga

読メお気に入りさんの履歴で知った本。中村うさぎ『セックス放浪記』に続き、同世代女性の性と、男性である自分の気持ちを比較するべく読み進めた。多くの女性は一夫一婦制では社会的に許されない自由恋愛に悩み傷ついていた。日本人は一度婚姻関係を結ぶと、途中で「これは違う」と思っても離婚以外に他の異性と関係を持つことは不倫と言われる。一方的なセックスレスはどちらの性にとっても辛い。2020年には50代以上の女性が人口の半数を占める時代が訪れようとしている。その時、男女ともに性への考え方の転換が求められるかも知れない。

2017/10/17

なるみ(旧Narumi)

読友さんのレビューから本書を手に取りました。読了して思ったのは、著者亀山さんがインタビューした女性の皆さん、すべてではないのですが、恋愛を通して必要とされる自分を認識するのは辛いんだな、と。自己肯定感を安定して持つことは私自身も決して上手くはないのですが、他者との関わりに多く自己肯定感を求めてしまうことは自分を追い詰めることにつながるのではないか、と考えるきっかけになった一冊でした。

2017/09/10

ラーメン小池

【図書館本】渾身の女性視点から見た性、更年期、そして孤独感をモチーフとした二十数編ものストーリー。更年期あるいは50代を前に女は大きく変わる。それは女性としての証しを喪う前に燃え盛ろうとするためだろうか・・?しかしそこに陥穽があることに気づく人は少ない。不倫などの婚外恋愛は、老いといった肉体的魅力・能力の衰え、あるいは定年等による収入減によりほぼ例外なく破綻を迎える。仮面あるいはセックスレス夫婦、これもどちらかが不満を抱えると悲劇を生む。男と女、性に翻弄され続けた末、気づいたら老後、その果ての孤独の物語。

2016/09/22

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