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ブラッド・スクーパ - The Blood Scooper (中公文庫 も 25-10)

ブラッド・スクーパ - The Blood Scooper (中公文庫 も 25-10)

ブラッド・スクーパ - The Blood Scooper (中公文庫 も 25-10)

作家
森博嗣
出版社
中央公論新社
発売日
2014-04-23
ISBN
9784122059320
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ブラッド・スクーパ - The Blood Scooper (中公文庫 も 25-10) / 感想・レビュー

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ケンイチミズバ

土砂降りの中、ゼンひとり十四人の敵を倒します。しかし、読みながら何だか変だなと。味方が戦うシーンが1ページもない。屋敷の中から鉄砲の音が?なんとゼンよりも手練れのクズハラが撃たれた。なぜ?宝は奪われ、大勢が命を落とした。敵が残した馬に逃げた敵の跡を辿らせたゼンが見たものは。石燈籠の穴から敵を斬ったシーンは座頭市を思い出しました。今回は凄まじかった。含蓄に富む会話はいつも通り。なるべく刀を使わない、使いたくないゼンの生き方、カシュウの教えは素晴らしい。ラスト前のノギさんとの会話にほっこりしてしまった。

2016/05/16

つねじろう

2巻目となりサイボーグからは少し成長して来た主人公ゼン。人に対して興味を持つようになりその興味が心に陰影を与えるようになる。人と関わりながらその人の言動を考えることで静かに確実に成長して行く。無邪気でかつ世の中を知らない事が逆に本質を突き周囲の新鮮な驚きは興味と関心に変わる。よって今回もモテモテ。それにしても盗賊達との対決シーンの描写は斬新で迫真なお且つ美しい。流石、森博嗣。理系のチャンバラはこうなるのね。一戦ごとに変化し吸収し成長し続けるゼン。その成長は益々目が離せない。次巻も楽しみに待ちます。

2014/05/09

rio

都を目指す途上、立ち寄った村で護衛の任務を任され、盗賊からある秘宝を守って欲しいと頼まれる剣豪小説シリーズ第2弾。前作に続き淡々と話が進む中にある「静」と「動」の変化が良かったです。人々の考えや振舞いにより成長していく主人公ですが、彼自身の純粋さや天然さは失われず、読んでいて微笑ましくなります。ハヤとの何気ない日常の議論や意外な黒幕の正体等、細かいところが凝っていて楽しめました。次作も楽しみです。

2014/06/08

ソラ

時代劇的な作品だけれども、ある種哲学書のような話運び。淡々とした文章なんだけれども無性にひきつけられる

2014/06/01

ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう

前作では旅をしつつ、色んな村での出会いと別れを書いた連作であったが、今回、侍のゼンは秘宝を盗賊から守るために、ある一つの村にとどまる。盗賊との壮絶な斬り合いのシーン。残酷なはずなのに透き通っていて、心を突き刺すような短文の連続にぞくりとする一方、ゼンや、ハヤの理屈めいた考えのやりとりににじっくりと浸れるシーンもある。また真相が明かされる場面ではちょっとしたミステリ感もあった。ゼンとともに読者も葛藤し、成長させられるように感じる一冊。最後はノギとのやりとりにホッと癒された。早く続きが読みたい。

2015/04/02

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