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ここにないもの - 新哲学対話 (中公文庫 の 12-4)

ここにないもの - 新哲学対話 (中公文庫 の 12-4)

ここにないもの - 新哲学対話 (中公文庫 の 12-4)

作家
野矢 茂樹
植田真
出版社
中央公論新社
発売日
2014-04-23
ISBN
9784122059436
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ここにないもの - 新哲学対話 (中公文庫 の 12-4) / 感想・レビュー

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つねじろう

これは完全にジャケ買い。涼しそうだしタイトルもなかなか。で、中身も良かった。ミューの素朴な疑問を深く考えて答えを出そうとするエプシロン。素朴な疑問も考える事を諦めない2人。答えを出しながら同時に新しい疑問も産み出すと云う作業、対話を繰り返しながら世界とか人生とか死とかを考える。見えるから有るのか?有るから見えるのか?その見える物は本当の姿か?本来ならば理屈っぽくて読む気にならないテーマも二人のとぼけたお喋りで案外サラッと心に落ちて来る物があり納得してしまう。雑然とした脳みそも少し涼しくなるような本でした。

2014/08/03

sibarin♪

エプシロンとミュウの会話形式で進んでいく哲学。哲学って、何が どれが どうが哲学なのか説明できないけどこの二人の会話にならついていけそうな気がした。「未来は存在しない。未来は[ある]のではなく[なる]。そこにある未来がその時になれば分かるというのではなく、未来はない。ないものが生まれてくる」フムフムと納得。一生懸命答えを導き出そうとするエプシロンとミュウの会話はその中に次の疑問が発生する瞬間でもあり考えることが尽きない二人。読みやすい哲学書でした。また読み返したいと思った。

2015/09/08

井月 奎(いづき けい)

哲学とは他者を頼らずに自らの力で幸せになるための学問だと私は思っています。幸せとはとても大きくて漠然としたものです。ですので、それを求めようとすれば難しい言葉、文章になるのは致し方のないことではあります。ありますが、難しいがゆえに敬遠されたり曲解されたりする要因にもなっています。この本はエプシロンとミュー、その二人の会話は難しい言葉などはありませんが、人の思いの根源をのぞき見ることができます。のぞき見たのちどうするのかは読んだ者に委ねられています。幸せになるための思考の型、それが哲学だと思います。

2023/11/09

赤とんぼ

哲学の最初の一歩を踏み出す本だと思いました。「ミュー」と「エプシロン」の対話がゆっくりと深まってゆくのを追ってゆくのがとても楽しかったです。「ことばでしかすくいとれないもの、だけどことばでは言い表しきれないもどかしさ」「そのもどかしさっていうのは、そこまでことばで言い表したからこそ、姿を現した」。言葉で思考することについての根源を見たように思いました。上田真さんのイラストがまた、言葉のむこうにあるなにかを表しているようにも見えて、風がとおりぬけるようなさわやかさを感じました。

2014/12/11

ichiro-k

特に形而上の問題では、いろいろな考え方があってもいい、と思うが、 どうも内容(結論?)には納得できず。

2014/06/14

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