江口の里 - 初期短篇集 (中公文庫 あ 32-13)
江口の里 - 初期短篇集 (中公文庫 あ 32-13) / 感想・レビュー
Shoji
有吉佐和子さんの初期の作品とのことです。 読みなれたドロドロの人間模様や、社会を深く風刺することも少々遠慮気味。 まだまだ有吉佐和子さん若かったのかしら。
2016/12/26
ryohjin
有吉佐和子さん20代の初期短編が5編。それぞれ神父と芸者、元大臣の老人とその回想記を担当する若い女性編集者、人形浄瑠璃一座の組会活動など、なかなか想像しずらい設定になっています。そこにはスリリングな展開も鮮やかな結末も描かれていませんが、人の心の機微や人と人との関係性、それを取り巻く社会や時代がとらえられており、著者の文章に引き込まれて面白く読み終えました。また別の作品も読んでみたいと思います。
2024/08/06
まある
大好きな作家のひとりである有吉佐和子さんの初期短編集。 期待して読んだが、何かいつもの有吉さんの文章ではない印象。 一言で言うなら、読みにくい。物語に入り込めない。有吉さんらしいテンポもなく、有吉さんが描く色彩の美しさも感じられない。 頑張って読もうとしたが、適わなかった。 わたしの心情が乱れていて、伝わらなかっただけかもしれないので、再読したいと思う。
2015/02/19
YH
やはり、女性同士のせめぎ合いが有吉さんの真骨頂だと思うので、とろろ昆布が一番らしいけれど、人形浄瑠璃や蝶と蚊もすごく良かった。長年、観なきゃと思っている文楽、未だ観ていないので重い腰を上げようと思う。
2014/12/28
真珠
5つの初期短篇集。昭和33年発表。1番好きなのは「蚊と蝶」。差別用語という人もいれば、ちゃんとした職業の名前だという人がいる。目の不自由な人の話なので、微妙なのかもしれない。妻が不貞を働き、夫が策を練る。とにかくあっぱれ!腕に技術さえあればやり直しはできる。今だと書けない小説かもしれない。
2023/06/03
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