ニッポンが変わる、女が変える (中公文庫 う 36-1)
ニッポンが変わる、女が変える (中公文庫 う 36-1) / 感想・レビュー
kokada_jnet
「婦人公論」に2012年から2013年にかけて連載された、上野千鶴子ホストによる、女性論客たちとの対談集。3・11という「最悪の事件」の影響をうけて、日本はいい方向に変われる筈という希望をもって語られているが。約10年がたった現在、日本社会はまったく何も改善されていないため、絶望的な読後感。
2023/07/30
怜
上野千鶴子は対談がうまい。最後のあたりは辛くて読むのがしんどかった。「福島は〔政府〕に見捨てられた」そう言っていたひとを思い出す。3.11また、それ以降についてがテーマだけれど自分たちがこの国でどう生きるか、何に目を向けるかについて考えさせられる。男女問わずたくさんのひとに読んで欲しい
2017/01/26
かたぴぃ
読書会課題図書。昔からある団体を終了しようと田舎の慣例、風習、老人が唱える男社会などといったものと真っ向勝負している自分にとって、タイムリーな本だった。男と女はしょせん「性」が違うから男女平等というのは難しいかもしれないが、世の中がこれほど変化し若者の思考や生活が変わり、若者の田舎離れは進み、限界集落化しているのに「婦人は末席に控えるように」と声高に叫び、変化を怖れて変わろうとしない老人たち!女性目線の大切さもっと勉強しましょうよ。この対談の女性たちの足元にも及ばないが、元気をもらえた内容だった。
2022/12/19
gontoshi
日本という国は、戦争、水俣、3.11から 何も学んでないのかなと思います。
2019/12/30
yuko nomoto
3.11の後、多くの人が「ニッポンは変わらなければ」と思った。だが、私達はそこから何を学び、何を変えてきたのだろう。読み進めるうちに「あなたは何をして来たのか?」と心に重く深く問いかけられているような気がしてくる。特に、辛淑玉さんの「差別の再生産を許さない」、加藤陽子さんの「敗戦と原発、その失敗の本質」、中西準子さんの「リスクを選んで生きる」、石牟礼道子さんの「水俣にも福島にも花は咲く」の「もだえ神」には考えさせられた。どんなに小さなことでもいい、私に何ができるのだろうと考え続けていかなければ。この本をプ
2017/01/29
感想・レビューをもっと見る