古本道入門 - 買うたのしみ、売るよろこび (中公文庫 お 88-1)
古本道入門 - 買うたのしみ、売るよろこび (中公文庫 お 88-1) / 感想・レビュー
ねこ
私は図書館も本屋もブックオフも好き。でも古書店はそれらと違った独特の愛着があります。2ヶ月に一度程度名古屋の今は少なくなった古本屋を4軒廻り買った本をスタバでパラパラと確認する時が大好きです。本の中で著者も同じように言っていました。古本の聖地「神保町」には残念ながら行ったことがありません。でも、来週、有給を取って奈良の「ならまち」の古書店に行く事に決めました。せっかくなのでスタバではなく紹介のあった古書喫茶ちちろが営業していたら入ってみようと思います。カンヌグランプリ俳優がいれたコーヒー目当てに。
2022/06/03
佐島楓
古本の定義から、神保町ガイド、はてはブックオフの使い方まで、古本の買い方、愉しみ方をガイドした本。入門編にしてはディープでマニアックな内容となっており、この道に入りたい、極めたいと思わせてくれる。本好きならわくわくすること間違いなし。おすすめ。
2017/02/26
HANA
古本に関する話題あれこれ。古本について語る時は外せない神田から、日本各地の古本屋事情、この手の本に関しては珍しくブックオフの事まで、幅広い話題を楽しそうに古本について語っている。文脈から著者の古本愛が漂ってきて、思わず古本屋に駆け込みたくなってくるほど。特に即売展等は、あの活気に満ちた喧騒が脳裏に蘇って、もう。同時に古本屋を巡る状況の変化も詳しくて面白い。やはりネット通販と出版不況から大きい影響を受けてるのかな。あと本日開かれていた一箱古本市に行ったんですが、その後に読み終えたのもいいタイミングでした。
2017/06/04
ホークス
著者にとって、古本関係著書の集大成との事(中公新書ラクレが元版)。古本の魅力、神保町や全国の店ガイド、ブックオフの使い方に古本店主への道。紀田順一郎や鹿島茂を語るコラムも。「古本屋は新刊書店の二番煎じではない。紙でできた過去の資料に新たな価値づけをする仕事なのだ」という一文が深い。ブックオフ中毒の自分などまだまだ道は遠いが、伸びしろがあると考えよう。著者の素直な古本礼賛が素晴らしく妬ましい。甘くはないと知りながらも、本に囲まれて食べていく生活を夢想してしまった。ひと時の夢を見させてくれる一冊。
2018/05/17
Kanae Nakajima
「入門」というだけあって、古本にまつわる幅広い話題を網羅しています。神田なら古本屋だけでなく周辺の喫茶店まで。地方の書店やブックオフにまで触れられています。版によって違う文庫のカバーデザイン違いを集めたり、楽しみ方は無限大。敷居の高い古書店も憧れですが、今は肩肘張らずに入門できる業態が様々。読み終わった本を売るときに儲けようとしないこと、というのは大切なことだなぁ。お代分楽しんだのですから捨てずに循環。植草甚一等先達に関するコラムも楽しいです。
2017/06/06
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