閉経記 (中公文庫 い 110-4)
ジャンル
閉経記 (中公文庫 い 110-4) / 感想・レビュー
ゆいまある
50代になったので読んでみた。3回結婚して3人産んだ詩人が、年齢を重ねながら親を看取り、会話のない夫と結婚生活を続けるエッセイ。感受性が強すぎて記憶力が良すぎて余りにも傷つきやすくて常に頭の中が忙しい。この人ADHDではと思いながら読む(その勘はどうやら当たり)。「漢(おんな)たちよ」と呼びかけながら力強い文体が続くが、この人が寂しくて寂しくて号泣したいのを堪えながら書いてるように見えて仕方なくて、うん、生きるの辛いね、わかるよ、よく頑張ったねと思いながら読んだ。結構疲れた。
2022/01/16
千穂
更年期真っ最中の私はフンフンうなづきながら読んだよ。面白かった。仕事に遠距離介護にラテン系エクササイズ、全力で走る伊藤さんのパワフルエッセイ。私もブルンブルン腰回してズンバやりたくなったよ。体重は減らなくても介護要らずの丈夫な足腰ゲット出来そう。
2017/10/04
cao-rin
この方の著書は確か2冊目だと記憶している。最初の本は著書の最初の妊娠出産を綴った「良いおっぱい 悪いおっぱい」。今回の作品ではその最初のお子さん、カノコちゃんが母となる。懐かしさとタイトルに思わず手に取ったが、相変わらず歯切れがよい語り口。私より10歳ほどご年配だが、恐らくこの本は今の私くらいの頃書かれたのか?介護あり、親の看取りあり、ご自身の身体の変化や孫の誕生。そして文庫あとがきでは旦那様もお亡くなりに…それでもバイタリティ溢れる潔い彼女の生き様は大いに参考にしたい。まずはズンバをやってみるかな?
2017/08/18
えりまき
2022(126)伊藤さんのエッセイ集。「良いおっぱい悪いおっぱい」以来の伊藤さんで、懐かしい。今回も共感モリモリで、お互い年を取りましたねって感じです。熊本で一人暮らしをする父親の介護のため、カリフォルニアと行ったり来たりの生活。仕事に育児にダイエットとかなりパワフル。朗読ボランティア、やってみたい。
2022/05/22
のんぴ
閉経期に起こったあれこれをつづったから期ではなく記。女に漢という文字をあて、共に戦う仲間と語りかける。感じていること、やってる身内のお世話、広く共感する同世代の女性は多いのでは。とはいえ、そのバイタリティーと、行為の真の意味を掬い取る感性は詩人ならではで、凡人は「そう、そうなんだよね」と膝を打つしかありません。
2018/10/11
感想・レビューをもっと見る