天盆 (中公文庫 お 91-1)
天盆 (中公文庫 お 91-1) / 感想・レビュー
三代目 びあだいまおう
怒濤の疾走感、微塵も途切れぬ躍動感、抜群に面白かった!まさに大好物ファンタジー!天盆なる盤戯が趨勢を左右する小国、国内の腐敗と他国の侵略でその命は風前の灯!しがみつく権力者、虐げられる平民!唯一国を変えることができる、今を世の中を変えられるのは『天盆』で勝ち抜く英雄!有象無象の輩が立ち塞がり、平民の希望は閉ざされる!挑むは美しき愛を備えた『家族』とわずか10歳の梵天!『理由がないから家族なの』深き父母の愛が呼ぶ奇跡‼️兄姉の信じる力‼️『それを最も愛する者が勝つ』堪能し尽くした圧巻の著者デビュー作‼️🙇
2019/04/21
射手座の天使あきちゃん
ベストレビュアー賞「三代目 びあだいまおう」さん・おすすめ本です♪ 知らず知らず肩入れしたくなる魅力的な人物造詣、つい「あらすじ」を書いて皆に教えたくなるような卓越した物語の展開力、そして想像すらしなかった結末 ファンタジーで冒険譚で圧倒的家族愛のお話でした♡ 惜しむらくは「天盆」のルールがまったく不明で最後の「天槍」を破った大逆転の興奮に酔えなかったことかな <(^_^;
2020/01/29
chimako
「読み終えるのが惜しい」と思いながらの読書。天盆がいかなる盤戯なのかは想像するほかない。知力の限りを尽くして戦い抜く天盆に魅せられた童子凡天、その兄ニ秀。やがて国をも動かす国をあげての大会〈天盆陣〉に挑む二人の手に汗握る闘いがスピード感溢れる筆で描かれる。貧しい平民故の理不尽な仕打ちにも耐え、家族を人質にとられながらもぶれずに駒を進めるたった10歳の子どもはやがて国一番を決める天上戦に挑む。勝つとは、家族とはを自問するニ秀とひたすら打ち続ける凡天。敗者となった者たちも美しいく、胸に迫る。父と母の愛は無限。
2021/02/05
jam
国を統べるのは、盤戯「天盆」の覇者。ただ一心に求め、さまざまな思惑や策略を退け、伸ばした指先に触れる眩い光。無心であることの道筋は時に残酷だが、故に強く美しい。非凡な才を持つ孤児「凡天」と家族の物語は、王道を往くことの収斂の後先が、儚い夢の余韻のように切ない。
2019/07/22
ケンケン
(535冊目)以前から気になっていた中華風盤戯ファンタジー。作中での美しい表現・描写、王道な展開を見せる成長物語、繊細な一手ような儚いラストと予想以上に良い作品でした! そして、どんな盤戯なのか非常に気になるところ。カバーイラスト、GOOD♪
2017/07/28
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