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完本 麿赤兒自伝 - 憂き世 戯れて候ふ (中公文庫 ま 46-1)

完本 麿赤兒自伝 - 憂き世 戯れて候ふ (中公文庫 ま 46-1)

完本 麿赤兒自伝 - 憂き世 戯れて候ふ (中公文庫 ま 46-1)

作家
麿赤兒
出版社
中央公論新社
発売日
2017-08-22
ISBN
9784122064461
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完本 麿赤兒自伝 - 憂き世 戯れて候ふ (中公文庫 ま 46-1) / 感想・レビュー

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法水

2011年刊行の『快男児 麿赤兒がゆく』を文庫化。大森立嗣監督、大森南朋さんとの親子鼎談とインタビューを新たに収録。高校卒業後に上京して以来、土方巽さんや唐十郎さんとの出会い、状況劇場での日々、大駱駝艦旗揚げと40歳までの半生を振り返る。これがもうすこぶるつきの面白さ。とりわけ「その一 ここは新宿番外地」は1年前のヤクザとの喧嘩が発端で留置所に入れられ、主演舞台に穴を開けた経緯が名調子で綴られる。「その二 芝居者青春武勇伝」での寺山修司さん率いる天井桟敷との乱闘騒ぎも読ませる。麿さんが発端だったのか!

2017/10/18

nishiyan

舞踏家・俳優の麿赤兒さんの自伝。高校卒業から「大駱駝艦」旗揚げに至るまでの40年間を振り返っている。麿さんの人生には様々な人との出会いに溢れている。師である土方巽さん、唐十郎さん、寺山修司さん、中平康監督、大和屋竺監督、変わったところでは三上卓さん。そんな著名な人に混じって自転車泥棒したことから思わぬ奇縁で結ばれた新聞販売店の店主との交流が面白い。三上卓さんとの縁もそうなのだが、戦死されたお父上に見守られているのだろう。最後の大森立嗣監督、大森南朋さんとの鼎談も読み応えがあった。

2017/10/20

ろま〜な

怪優の鮮烈にして滑稽な生き様。大駱駝艦はずいぶん昔、津島市の天王川公園で観た野外公演「怪談・海印の馬」を最初に何度も体験してきましたが、さすがにあんなエネルギッシュな舞台作品を作り上げる人物だけあります。違いすぎて人生の教訓にはならないにしても、自分にないものをストレートに見せられると、読む方の魂も熱くなってしまいました。★全文感想はブログに→http://tubam.kamakurablog.com/Entry/161/

2018/08/16

そうぺい

初読。めちゃくちゃ面白い賛。麿さんのことは映画等で見て、エライ存在感がある人やなー程度で、「舞踏」という表現、芸能もほとんど存じてなかったです。が、そのようなことを抜きにしても抜群に酒脱かつ、ケレンに充ちて知識の裏付けもある文体は、凄いです。語るような文と言うべきか。自伝ではありますが誕生からイチイチ巡るのではなく、ある年代、「状況」を切り取りそこにサラリと過去や運命を放り込む手段も素晴らしい。未分化の手振りの採集、相対的な芸能の在り方、感銘かつ参考になる言葉は、数多あります。まさに、この人を見よ!です。

2018/03/02

デナーダ

時代の風を感じる

2018/02/16

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