棟居刑事の追跡 - 新装版 (中公文庫 も 12-74)
棟居刑事の追跡 - 新装版 (中公文庫 も 12-74) / 感想・レビュー
アヴィ
証明シリーズから悪魔の飽食の70年代から80年代にかけてが作者の全盛期と思うが、当時の作品はこれでもかというくらいの熱気と情報量で一気に読まさせられることが多かったが、90年代に入ってからの、本作くらいの少し枯れた感じの方が読み易い。この頃には棟居刑事を冠に持ってくればそれなりに売り上げが見込めるような状況だったと思うが、内容は全く枯れていない。窃視好きの老婆や、一癖二癖有る疑わしき登場人物たち。そして棟居刑事をはじめとして那須班の面々の活躍。いつも通り楽しめます。
2024/10/30
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