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とちりの虫 (中公文庫 や 1-3)

とちりの虫 (中公文庫 や 1-3)

とちりの虫 (中公文庫 や 1-3)

作家
安岡章太郎
出版社
中央公論新社
発売日
2018-07-20
ISBN
9784122066199
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とちりの虫 (中公文庫 や 1-3) / 感想・レビュー

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真琴

★★★★☆ 自伝的エッセイ。幼少期の頃からの「劣等生キャラ」による出来事はクスッと笑ってしまう。また、自身や周囲の人、時世などに対して鋭く観察し切り込んでくるが一貫してユーモアが溢れている。夏休みの宿題の件は、氏の頃から今に至るまで子供は変わっていないのだな。「ユニフォーム考」で述べられる「何にしても制服をとおして人間を眺めるという習慣はなるべく早く一掃してしまいたいものだ。さもないと、やがて僕らは思考のユニフォームを着せられるかもしれない」(P248)は今にも通じることだと思った。日本(人)の課題かな?

2023/08/30

地下道入口

「つまり、プルースト並みの書斎をつくって勉強するには、やはり他の生活条件もプルースト並みに高まらなくてはダメである。」(本書p.72)の一文が何故かツボにハマった。

2018/09/20

ジュリ(村上)

安岡氏のゆるいエセー。ときどき話が二転三転することがあるが、そんな時は『安岡氏の講演をライブで聞いている』と思うことにした。米国暮らししたほどなので英語には一家言あるのだろうか、野球選手が手にはめるアレをグローブではなくちゃんとグラヴと書いているのは驚いた。自慢話は少なく、全体的にトホホで軽い話が続くが、ユーモラスなエピソードでもその背景となっているのは戦争や戦後だったり病気であったり、そして先進国である米国で暮らす日本人という位置付けであったりするなど、ところどころ、悲しみ、諦めも感じられる。

2020/11/04

うかれ

40年以上前の本なのに、物事の考え方にほとんど古さが感じられないのがすごい。「書斎の工夫」面白かったです。遠藤周作とのエピソードなど、エッセイに度々出てくる作家たちとの交流も楽しい。

2018/09/30

さく

名前のイメージから堅苦しい感じの人かと想像してたけど、読んでみたらまるで違った。小説も読んでみたい。

2021/09/01

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