ドーダの人、西郷隆盛 (中公文庫 か 56-14)
ドーダの人、西郷隆盛 (中公文庫 か 56-14) / 感想・レビュー
tonpie
明治維新という革命期。「ドーダすごいだろ、参ったか」という「自己愛の噴出」のために生きた人々(英雄たちとしか適切な言葉が思いつかない)を、とことん解説・分析・批評した本。個人の「情念」というか「心の性癖」が歴史を動かす、そのメカニズムを鮮やかに描いていると思う。司馬遼太郎「竜馬がゆく」(大昔に読んだ)の中で、坂本竜馬が西郷に会った後、勝海舟に問われて「大きな鐘のような人。小さく叩けばそれなりだが、正面から大きく叩けば凄いことになりそうだ」と返した話はまるで謎々のようだった。↓
2021/01/30
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