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レギオニス-興隆編 (中公文庫 に 22-1)

レギオニス-興隆編 (中公文庫 に 22-1)

レギオニス-興隆編 (中公文庫 に 22-1)

作家
仁木英之
出版社
中央公論新社
発売日
2018-10-23
ISBN
9784122066533
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レギオニス-興隆編 (中公文庫 に 22-1) / 感想・レビュー

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巨峰

シリーズ第一弾。帯をみていると信長の各軍団長クラスを描いたシリーズになるようだ。主人公は柴田勝家。信長の筆頭家老級の人物だという認識ではあったが、若い頃は信長の弟の傅役で、当主である信長との関係に苦慮した。光秀・秀吉だけでなく若き滝川一益の活躍もしっかり描かれており、先が楽しみです。

2019/02/11

おかむー

織田信長の筆頭家老にまで上り詰めながら信長の後継争いおいて羽柴(豊臣)秀吉に敗れ最後には攻め滅ぼされた柴田勝家を主人公にした珍しい切り口の歴史小説。『もっとがんばりましょう』。俺の持つ柴田勝家のイメージは「古いタイプの身内への情に厚い豪快な武将」で、そうした勝家が迷いはあってもときに豪快に戦国の世を切り開く展開を期待したものの、この作品においては「慎重な常識人の中間管理職」として描かれているので、たいへん地味にもの思いに終始する場面ばかりで物語としてまるで面白味がないのでエンタメとしては落第点でしょう。

2019/03/30

サケ太

柴田勝家、名だけは知られているこの武将の視点から織田家の興亡を描くシリーズ開幕。まず珍しい。生まれながらの強者として、家柄は低いものの重用されてきた権六。型破りの織田信長や母の期待にこたえようとする礼儀正しい信勝。強さと魅力を兼ね備えながらも、己のやり方に疑問を抱き続ける男。迷い、それでも前に進まねばならない。後の織田家重臣らとの会話も今後を暗示していて面白い。

2018/11/01

onasu

織田信長の父信秀が尾張下四郡で力を蓄えていった折、三河との境近くの小土豪柴田権六勝家は、その戦いぶりから三男信勝の傅役のひとりに抜擢され、信長の戦いを目の当たりにしていく。  この期の権六に焦点を当てた作品は初めてだが、これまで読んできた勇猛果敢な親分肌というのとは些か違って、一度は叛旗を翻すも信長という得体の知れない当主の許、尾張の安寧という最終目標に沿うよう臨機に行動していく。  そのために異変も生じさせてしまうが、悩みながらも領地(人)を思って行動する、ここの若き日の権六は魅力的で続編が待ち遠しい。

2018/12/04

yamakujira

信秀が他界して、信勝に従うも信長に敗れ、信勝が謀殺されて信長に許されながら、桶狭間の戦いには招集されず傍観しておしまいと、柴田勝家を主人公にして信長が継いだ織田家の内紛をえがく。秀吉や一益、光秀など後の軍団長が若者として登場、年長者は林秀貞くらいで、勝家もアラサーだから、これから信長に仕える未来はきっと消耗したのだろうな。勝家の見せ場は稲生の戦いくらいしかないから、武将が主人公にしては平板な展開に感じてしまう。交流のあった林美作守や佐久間盛重の討死をもっとクローズアップしてほしかったな。 (★★★☆☆)

2020/07/29

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