猫がかわいくなかったら (中公文庫 ふ 49-1)
猫がかわいくなかったら (中公文庫 ふ 49-1) / 感想・レビュー
mae.dat
ねこは重要な要素ですが、ねこねこ本では無かったの(。•́ - •̀。)。猫飼い老夫婦が入院してさ。ほんの2,3日? 猫の面倒を買って出たら、全然帰って来なくてね。ほんの親切心から付け込まれるの本当に辛み。でも悪意全開って訳では無さそうで、負担を掛けてる認識が合って、何とか解決したい意思も感じるの。ただ裏目るよね。それに、厄介ごとからは一線を引くって人々ね。儂もそんな人らを非難できず、身につまされるよ。読んでるだけでしんどい。ご近所さんとは距離感を掴むのに難儀する場合ありますもんね。実話ベースもしんどい。
2022/10/12
coco夏ko10角
近所の老夫婦が入院しその家の老猫をめぐるバタバタ。関わった人は大変だ。自分も猫は好きだけどここまでできないな。主人公が「部屋で探し物が見つからなかったら盗んだって疑われるんじゃ…」って心配してる場面があるけど、自分もそういうのが怖い。ちょいちょいリアル…と思ったら解説「ほぼ著者の実体験が基になっているそう」だそうで。大変だったろうなぁ。
2020/06/07
rosetta
★★★☆☆ホンの顔見知り程度の近所の老夫婦が二人とも入院することになり残された猫の世話を押し付けられた主人公夫婦。と言っても61歳と52歳だからこちらも若い訳では無い。家には既に4匹の先住猫がいて連れ帰れない。老夫婦のアパートに通うのだが、大家は最初から老夫婦に悪意を持ち猫が死んでも家の中でなければ構わないと言う態度。役所の福祉課の職員も生活保護を受けている夫婦の事は気にするが猫の行方には関心無い。夫婦は夫婦で見栄張りで無責任の上痴呆も入って話にならない。奮闘する主人公達をユーモラスに描くが基本地獄絵図
2019/06/13
本虫雪山
ゲラ。はたしてこの物語を、猫好きさんたちが放っておけるのか!?黙って読んで終わることなんてできやしない。夫婦の少しの親切心と猫への愛が、あれよあれよと彼らを追い込んでいくーー。どんどん大きくなる負担、日常を脅かす悩み。それもこれも、猫がかわいくさえなけりゃ。藤谷さんののらりくらりした語りに、どういう感情で読めばいいのか立ち位置をつかめないまま、泣きたいような怒りたいような、はらはら、そわそわ………そしてついに臨界点を超えて、思わずぶははっと笑ってしまった。猫好きは猫好き作家の書いたものには敵わない。
2019/01/03
ophiuchi
すっかり人気者になった「ひふみん」こと加藤一二三のことを思い出した。
2019/05/31
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