日本史の黒幕 (中公文庫 あ 1-7)
日本史の黒幕 (中公文庫 あ 1-7) / 感想・レビュー
roatsu
今年読んだ中で最も面白かった一冊が自分が生まれた昭和50年代に行われた鼎談の復刻というのは感慨深い。京阪出身の京大出、大正と昭和一桁生れで昔の日本人として大戦の修羅場を潜った、戦後世代とは別格の癖の強い知性達による甲論乙駁、博覧強記、縦横無尽の語り合い。題名の黒幕は序盤にすぎず、その後閨閥、浪人、悪党、”すき”にスパイ等興味深い話題が続く。各テーマを通じ本邦と欧米支との相違にも目を向け、日本人とは何者か長短と共に探る内容であり、時を越えた普遍性を持つ。現代にあってこそ顧みるべき鋭い論評と指摘が満載である。
2019/11/19
Akito Yoshiue
あまりまとまりがない座談会という印象。
2019/10/22
四不人
まさかここへ来て小松御大の新たな(聞いたことない)肉声を聞けるとは。鼎談は京都系らしい良くも悪くも噛み合わないというか、独演会を同時に三人がやってる感じ。時代差もあるが、彼等が前提としている知識のレベルが高くて、知らない名前がバンバン出てくる。思えば若い頃はこういう会話に付いていきたくて、難しい本を読んだんだった。この歳になってもボンヤリとしか彼等の言うことが判らない自分がちょっと悲しい。
2019/12/22
ダージリン
黒幕、閨閥、浪人、悪党、スパイ、など、取り上げるテーマが良い意味で遊んでいる。西欧と比較した日本の特質などに触れていて刺激的な対談になっている。テーマを深めていく対談と言うよりは、それぞれがかなり自由に発言して発散気味なきらいはあるが、そこが面白さとも言えよう。
2019/12/24
こたろう
観念的な話が多くてなかなかついていけなかった。
2019/11/03
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