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文豪と食-食べ物にまつわる珠玉の作品集 (中公文庫 な 52-6)

文豪と食-食べ物にまつわる珠玉の作品集 (中公文庫 な 52-6)

文豪と食-食べ物にまつわる珠玉の作品集 (中公文庫 な 52-6)

作家
長山靖生
出版社
中央公論新社
発売日
2019-10-18
ISBN
9784122067912
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文豪と食-食べ物にまつわる珠玉の作品集 (中公文庫 な 52-6) / 感想・レビュー

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たまご

文豪の食に触れたエッセイや,小説の一部や,短編などをまとめた1冊.鴎外から太宰まで,バラエティ豊かです.谷崎はやっぱり変態だなあ,とか,鏡花の「豆府」と字までの潔癖症とか,鰻好きの茂吉とか,裏切られません. キュートな夢野久作,なぜ警視庁が親切なのに恐れ入ったんだろう….そして寒雀のオチを持ってくる太宰のチャンス,やっぱりモテてる自慢してるよね.

2021/02/13

Akihiro Nishio

学生から貰った本。文豪たちの小説・随筆から食に関する抜粋。多くの作家の作品が紹介されるが、食そのものを求めた小説は、谷崎潤一郎の「美食倶楽部」をおいて他になく、そのボリュームも熱量も他の作家を圧倒している。次に読み応えあるのは、編者が各作家の食生活をまとめて解説。こんな本の作り方があるのだな。編者の本職は歯科医であるという。趣味で、自分の好きな文学をまとめているのだろう。そんな人生もいい。

2020/01/09

那由多

15人の文豪の食にまつわる、小説多数エッセイ少数。目当ての岡本かの子はもちろん、泉鏡花、斎藤茂吉、山本周五郎、夢野久作も良かった。なかでも一番は、谷崎潤一郎だった。編者による解説では、文豪一人一人の食エピが大変興味深かった。

2020/09/16

hirayama46

明治・大正・昭和期の文豪に作品から食にまつわる作品を編んだアンソロジー。著名な作家のマイナー寄りの作品を集めているせいもあってか、「知られざる一面」を知るための本なのかな、と感じました。テーマが食なので全体的におっとりとした作品が多かったですが、そのなかで谷崎潤一郎の異彩の放ち方はなかなかすごい。夢野久作のアイロニカルさも好き。

2022/06/23

めぐみこ

文豪たちの描いた食べ物の話を、あちらこちらから収録。小説もエッセイも、短いので読みやすい。近代のレトロな雰囲気にも浸れて良かった。林芙美子/うどん「小さい花」、岡本かの子/鮨「鮨」、山本周五郎/饗応と大志「尾花川」あたりが好き。解説にて紹介される各文豪の食生活も面白かった。

2020/01/06

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