完本-小林一茶 (中公文庫 い 35-24)
完本-小林一茶 (中公文庫 い 35-24) / 感想・レビュー
moonanddai
自分でもしつこいと思いつつ、また小林一茶。しつこいと言えば、一茶もそのしつこさ、遺産相続なりなんなりで、嫌いな人も多いとか…、この本で知りました。なるほど、この劇の主題の一つは、江戸でも東京でもいいのですが都会のいやらしさもある。そこで筆一本というか口一つで、業俳(営業俳諧師)をやっていくには、しつこさ、いやらしさ、清濁というか濁濁併せ呑むみたいなところが必要なのでしょうね。にしても表紙のこの顔。一茶ってこんなだったでしょうかね、薮原検校を想像してしまう…W。
2021/10/05
Takao
2020年3月25日発行(初版)。戯曲「小林一茶」は『海』1979年11月号に発表、単行本は1980年2月、中央公論社刊。1990年の文庫版に関連作品を増補。遅まきながら、金子兜太『小林一茶』で本書を知り求めた。戯曲だけでなく、増補された金子兜太との対談等も面白く読んだ。井上ひさしの戯曲には『組曲虐殺』で出会い、その後多くの作品群を読んだが、本作は初めて。金員盗難事件も金子著で知ったが、この事件を切り口に劇中劇等多彩な仕掛けが組込まれている。こまつ座の舞台を観たのは一度きりだが、本作も是非観て見たい作品。
2024/02/23
トロロ
氏の小説は、どれも奇想天外でおもしろいが、戯曲となると、舞台で観るといいのかもしれないが、読み物としてはつまらない。ト書きを読むのは、辛いものです。
2020/07/09
りえぞう
◎。だが、やっぱり舞台でないと味わえない興奮やセリフ回しのタイミングがあるしなあ。こまつ座見に行きたい❗️
2020/06/22
しそゆかりうめこ
やっぱりわたしにとっては教科書の中の人だなあと思うけど本編の前のいろいろですこしだけ距離が縮まった。井上ひさしさんは面白いなあ。
2023/10/30
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