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盤上の向日葵(上) (中公文庫 ゆ 6-1)

盤上の向日葵(上) (中公文庫 ゆ 6-1)

盤上の向日葵(上) (中公文庫 ゆ 6-1)

作家
柚月裕子
出版社
中央公論新社
発売日
2020-09-24
ISBN
9784122069404
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盤上の向日葵(上) (中公文庫 ゆ 6-1) / 感想・レビュー

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mae.dat

序章のタイトル争い熱いのう。二人とも応援したい。章が進むにつれて、読むスピードは加速したぞよ。タイトル戦は序章で、双方負けられない、負けたくない争いの佳境でね、最初はフラットに応援だったんけど、たんだんと偏っていくのよ。3年前位の事件(?)と、上条プロの生い立ちの話が交互に示されてね。辛い()。辛いけど、成功が示唆されて良きかな。どうなるの後半戦。もう不安しかない。けど、そんな単純なストーリーな筈ないと信じておりますし。幸せな結末でありますように。勢いはそのままに後半戦にGO‼︎

2022/08/16

ノンケ女医長

将棋には興味がないので、名匠が手掛けた駒の価値や魅力、そして遺体とともに発見された設定にも、あまり醍醐味は感じにくかった。それより、虐待されて育った男の子の描写が本当に胸を打つ。毎日、無数の痣が出来るまで心身を傷つけられても、ひたすら父を待ち焦がれる。父が気紛れに放り投げた飴玉を受け取り、満面の笑みを浮かべる桂介。子宝に恵まれなかった夫婦に、一時の至福を与えた彼の将来に期待しつつ、下巻へ。あたしも私財を投げ打ち桂介を応援したい。泣いた。

2024/07/22

イアン

盤上を舞台とした柚月裕子の長編。埼玉県の山中で発見された身元不明の白骨死体の手には、時価600万円は下らないとされる名匠・初代菊水月作の駒が握られていた…。事件を追う佐野・石破コンビの執念もさることながら、本書の見どころは、後に異端の天才棋士と呼ばれる上条桂介を取り巻く人間関係にある。幼い頃から父親に虐待されて育ち、たった一粒の飴玉に目を輝かせていた少年が、近隣に住む老人・唐沢と出会い将棋を深く知ることで、人間的に成長していく。特に、桂介の体に虐待の痕を見つけた唐沢の一言がいい。評価と感想は下巻読了後に。

2020/11/03

あきぽん

平成初期に殺人事件を追う刑事の物語と、昭和40年代の泣けるヒューマンドラマ、2つの時代の2つの物語が交互に語られます。その2つを結びつけるものは将棋の駒。これは本当に面白くていい本なので読まないと損ですよ~

2021/02/06

のり

山中から見つかった遺体と名匠の手によって作られた将棋の駒。数組しかない名品の行方を追う刑事。そんな中、異色の経歴を持つ「上条桂介」が初のタイトル戦に挑んでいた。不遇な幼少期、母親を失い、父親には虐待の日々を送っていたが、恩人と呼べる人と将棋との出会いで、どん底にあった生活が一時救われる。大学進学により上京して新たな環境にどう変異していくのか…下巻へ。

2021/04/27

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