新装版 マンガ日本の歴史25-大日本帝国の成立 (中公文庫 S 27-25)
新装版 マンガ日本の歴史25-大日本帝国の成立 (中公文庫 S 27-25) / 感想・レビュー
totuboy
明治期に藩閥政治を妥当し、民主主義を求めた人々の熱い戦いが描かれる。石ノ森氏が描く歴史は、政治に重きが置かれている部分があり、民衆よりも政府内の対立が詳しく描かれているのが特徴だと思う。予算を成立させないことで政権をつぶしていく当時の抗争も読んでいて非常に興味深かった。
2022/05/12
むっち
以前から気になっていた漫画日本の歴史が文庫で再編されたのを書店で知って、明治維新から大日本帝国成立までを一気に読んでみた。レベルが高いと思った。時代に生きた人たちも様々な論調で混沌としている中で歴史が作られてきたのを当時の作家の日記や世間ではやる歌や、政治家の残した言葉というミクロな出来事を踏まえて示しているのに感心した。最近勢いを増しているナショナリズム的な戦後の歴史記述を「自虐史観」などと価値的に評価して切り捨てて、結局、自らの価値観を主張するような歴史教科書よりもはるかに中立的で価値があると思う。
2022/08/15
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