野球にときめいて-王貞治、半生を語る (中公文庫 お 95-1)
野球にときめいて-王貞治、半生を語る (中公文庫 お 95-1) / 感想・レビュー
あや
長い中断期間を経て読み終わる。帯に「野球の神様に祝福された稀有な人生の記録」とあるけれども、本当に野球を愛し愛された方と思う。4人きょうだいの末っ子として愛情深く育てられ、いろいろな方との出会いを大切にされ、ご謙虚でご誠実で、心底野球にときめいた自伝。ホームランを打った時の描写がとても面白い。打った瞬間ホームランだとわかるのだという。相手投手にも打たれたとわかるのだという。塁を回る幸福な時間。それが逆転打やサヨナラならその快感は堪らないのだとか。私の母と同じ昭和15年生まれの牡牛座さん。いつまでもお元気で
2024/05/18
井上裕紀男
子どものころ、すでに壮年の王氏が一本足打法をTVで見せていた時、大人が押しても全く揺らぐことが無いその姿に驚嘆しました。気の持つ力をあまり信用していなかったので、尚更びっくり。本書でも彼がいかにして鍛錬したのかが描かれています。 お兄さんも偶然見たTVに出られたのをお見かけしましたが、兄の鉄城さんがこれまた凄い。真似できない器の大きさ。 ダイエー時代の苦労、WBCでのイチロー氏とのつながりなどエピソードに事欠かない。中でも不器用な王氏の飾らぬ日常の話が秀逸。「懸命」という言葉が似あう男です。
2021/05/04
マッちゃま
野球人 王貞治氏の自伝。子供時代の戦争体験から改めて僕の知らない世界である事を認識する。また、中国籍であるが故の苦労も沢山あったとは思うけど、良かった事も伝える部分に王さんの人柄を感じさせてくれます。僕がガッツリ野球にハマった頃は巨人の監督をされていました。「ピッチャー鹿取」はワンパターンと批判されていましたが、何度それでピンチを切り抜けてきた事か。その後はホークスの監督、会長へ。ON本を続けて読みましたが、2人の現役時代に熱狂した人の気持ちは理解できます。これからも元気で野球界を盛り上げてほしいです。
2021/04/27
星浪昌道
王さんの本音もっと知りたいなぁ
2024/08/22
ワタナベ読書愛
2020年刊行。昭和のプロ野球界の華として現役選手時代を過ごし、引退後は監督としてチームを勝利に導き、たくさんの人に希望を与えた著者の生い立ちや、心の内を綴った自伝。下町生まれで、人情に篤い環境で育ち、父母や周囲の大人たちに人としてどう生きるかをしっかり教わり、本人も向上心が強くて明るくさっぱりした性格。人の何倍も努力しているのに、それを苦労だと思っていないところが素敵。スゴイことを成し遂げた人の日常は、意外と淡々とシンプル。やるべきことをしっかりやることが大事だ。強運の人の人生に学べるときめく一冊。
2024/08/20
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