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チャリング・クロス街84番地-増補版 (中公文庫, ハ6-2)

チャリング・クロス街84番地-増補版 (中公文庫, ハ6-2)

チャリング・クロス街84番地-増補版 (中公文庫, ハ6-2)

作家
ヘレーン・ハンフ
江藤淳
出版社
中央公論新社
発売日
2021-04-21
ISBN
9784122070257
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チャリング・クロス街84番地-増補版 (中公文庫, ハ6-2) / 感想・レビュー

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KAZOO

昔愛読していた本が若干の増補版となって再刊されました。ニューヨークに住む古書愛好家の女性脚本家とロンドンの古本屋の番頭のような男性との心温まる書簡のやり取り(古書の探訪・購入とその入手経緯など)を終戦後の時代の状況を絡めながらの内容そのままを掲載されています。食料を送ったりその男性が亡くなったりと起伏があったりします。訳は文藝評論家の江藤淳です。いい本です。

2021/04/27

夜長月🌙@新潮部

こんなことを言ってはいけませんが、あえてこんな本が読書家を魅了しています。内容はただただ「古書店」と「注文するある特定の個人」の往復書簡です。まさか本人たちもこれが本になるとは思ってもいなかったでしょう。古本を注文して受け取るだけですが、ビジネスを大きく越えた心の交流があります。アメリカからイギリスの古書店に依頼しているのも一つのポイントです。ユーモアたっぷりであたたかい気持ちになりました。

2023/03/21

Happy Dragon 🐉

(^_^)v 大戦後のロンドンの古書専門店の男性とニューヨーク在住の女性脚本家との20年にも及ぶ書簡のやり取りを纏めた手紙記。ありのままの手紙のやり取りに、「急がない、焦らない、そして、愉しむこと」。時間や時代に追われていない雰囲気が伝わってくる。手紙が人と人の繋がりを拡げていく。なんだか素敵だなぁ。本を読み終えて、この20年にも及ぶ手紙のやり取りに不思議とハマってしまった。時間を忘れ、有意義な幸福感は何とも言えない。ゆっくりとマイペースで生きる喜びを感じた一冊でした ありがとう! 感謝!

2022/06/09

つーこ

アメリカの古書を愛する脚本家とイギリスの古書店員の往復書簡。違う国でも本を愛してやまない気持ちは同じだし、ハムや卵を美味しいと思うことも、相手の幸せを望む気持ちも同じだ。そんな当たり前のことが私の心を温めた。メールもなくネット送金もできないこの時代を、めんどくさいと思わず古き良き時代と羨ましく思ってしまうのはなぜだろう。そして無性に誰かに手紙を書きたくなる。

2023/02/19

アイシャ

1949年10月から20年ほど続いたニューヨークの文筆家の作者へレーン・ハンフ氏と、ロンドンの古書店マークス社の社員フランク・ドエル氏の往復書簡。本の注文依頼から始まりやがて他の社員ドエル氏の家族を巻き込む親しい付き合いになっていく。今では考えられないくらいニューヨークとロンドンは物理的に遠かったはず。でもハンフ氏は『私が座っているここからは17丁目(にある本屋より)ロンドンの方がずっと近い』と感じている。シニカルでユーモアの籠ったハンフ氏の手紙に時として笑わされ、友人の本の読み方を皮肉ってみせて私も反省

2023/05/11

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