わが文学わが作法-文学修行三十年 (中公文庫 み 10-26)
わが文学わが作法-文学修行三十年 (中公文庫 み 10-26) / 感想・レビュー
towerofthesun
「作家の業というようなものがあれば、書くのも業だが、書かぬというのも業のはずである。」ー日本の辺境にしがみつくように住む人々の悲哀を、職人のように小説に仕立てて描き続けた筆者による、自著解説集。まだ作家人生も半ばにして全集を編むことになり、その巻末につけた解説を集めたものなのだが、本来屋上屋を重ねるような仕事も断らず淡々とこなす筆致は、これ自体が一つの到達点ともいえる気がする。
2021/03/05
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