少将滋幹の母 他三篇 (中公文庫 た 30-56)
少将滋幹の母 他三篇 (中公文庫 た 30-56) / 感想・レビュー
優希
面白かったです。母恋が軸となった平安文学で、のめり込んでしまいました。平安時代に題材を選んだのもツボです。現代だったらマザコンという括りで偏見の目で見られるのかもしれませんが、平安時代では異なるのでしょうか。
2023/06/12
Book Lover Mr.Garakuta
【図書館】【速読】:谷崎潤一郎の世界を楽しむ。昔も今も母は強しという事かな。
2022/08/01
スリルショー
谷崎文学の中で母恋ものであり、少将滋幹の母を最高傑作にあげる方がいるが、人それぞれだろう。少将滋幹の話が中心かと思うと、そうではなく、色男の平中や時平を取り巻く色好みに満ちた平安貴族の社交から、妻を取られる父国経の煩悶、物語の半ばから滋幹が登場し、この物語の主題に入るというところが、読んでいて、良くも悪くも円熟した作家の余裕みたいなものを感じる。読みやすく、ゆっくりと読み進めることを、あえて必要とされるような、やはり最高傑作ゆえだろうか。この作家が悪魔的な世界観から脱皮した他三篇も母恋ものなどで面白い。
2023/08/27
栄吉
★★☆☆☆ この作者への母への想いが感じられる一冊。男性にとっては母は父と違う感情があるとの感想。母は偉大な存在なのかしら…。
2021/12/19
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