叛鬼 (中公文庫, い132-2)
叛鬼 (中公文庫, い132-2) / 感想・レビュー
ニックス
伊東潤の戦国前期の関東史は面白い。他の本も読んだが、そのおかげで、後北条氏の歴史やその前の古河公方や関東管領の歴史に非常に興味がわくようになった。この本は長尾景春の物語。長尾景春はこの本で戦国時代の扉を開いた男として紹介されており、下克上を行った男。北条早雲や斎藤道三のように下克上を成し遂げきれなかったことが、歴史に埋もれた理由だと思うが、それでも叛鬼にふさわしく下克上を行った人だった。この本ではp70「ーわしは破壊者なのか!」の場面で長尾景春が下克上に向かう。星4
2022/09/16
誰かのプリン
戦国前期取り分け関東の動静が複雑で難しい。本書を読んでもやたらおなじような名前が出てくる。でも上手くキャラを作っているので読みやすかった。この時代の他の作品も読みたい。⭐5💯
2021/10/12
マツユキ
ゆうきまさみさんの『新九郎、奔る!』を読んで、小説でもこの時代を。長尾景春が主人公。下克上と聞いても、そういうもんよね、と軽く流しがちですが、当然、思い通りに行くわけではなく、それでも、家族や、尊敬する人と別れても、何度も、突き進む長尾景春の生き方に、迫力がありました。心残りはあるけれど、時代は動いていく。歴史小説面白い。続いて『黎明に起つ』、『天下を買った女』を読みたい。
2023/04/05
タカボー
太田道灌が活躍する本を読みたくて。主人公は長尾景春。戦国時代初期のこの時期は、何回読んでも混乱する。補佐的な役職が多過ぎるのが元凶なのかな。一つの部署に副部長と部長代理と部長補佐が同時にいたとしたら、争いにならない方がおかしい。同じような名前が多いせいもあっていつも記憶に残らない裏の主人公、上杉顕定のキャラが立っていて面白い。
2022/04/23
ikedajack
織田信長前に関東での戦いを描いた一冊。長尾春景と太田道灌の戦いが面白くまるで三國志の孔明のような戦術が随所に見られます。この時代の歴史小説は知らない事が多く、その後の戦国時代に繋がり興味深いです。
2022/05/08
感想・レビューをもっと見る