子供の領分 (中公文庫, よ17-16)
子供の領分 (中公文庫, よ17-16) / 感想・レビュー
佐島楓
私にとっては特別な作家だが、復刊されることも少なくなってしまった吉行淳之介。喜んで手に取る。少年期の父親との複雑な関係、女性との距離感、感じる痛みや諦念など、子どもの視点ではないような気もするが、こういうころは男の子なら一度は経験するものなのだろうか。題材から誤解が多いように思うが、ナイーブな作家だったという思いを改めて強く持った。
2021/11/19
naotan
今の時代だったら信じられないだろうけど、家の塀を上る冒険ごっこのような遊びは私もやった。子供には子供の世界があることを思い出させてくれる。
2023/01/29
JVSTINVS
ええと、嫌いというわけでは決してない。しかし、なんだか退屈してきてしまうのは事実である。一度、短編の当たりパターンを思いついたからといって、そのトーンにはまり込んでいってはいけないのだ。
2023/06/19
maghrib
著者の子供の頃の記憶をモチーフにした短編集。表題の子供の領分がよかった。斜面の少年、ストーリーとの関係の軽重様々な逸話が描かれるが、確かに小さな頃の記憶はそういうところがある。
2022/08/10
スターリーナイト
2022-28
2022/04/10
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