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作家と家元 (中公文庫 た 56-4)

作家と家元 (中公文庫 た 56-4)

作家と家元 (中公文庫 た 56-4)

作家
立川談志
出版社
中央公論新社
発売日
2021-11-19
ISBN
9784122071414
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作家と家元 (中公文庫 た 56-4) / 感想・レビュー

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nonpono

本を買った。どうしても読みたくって。わたしの贔屓の吉行さん、伊集院さん、伊集院さんの師匠のような色川さん、買わない理由がないじゃないか?しかし、文庫が900円?驚いたけど。伊集院さんが好きな談志が聞いて見たかった、生で。入院したときにCDで聞いた。昨日、弟子の談春さんの寄席にいけた。だけど、談志の面影を追ってしまう。この対談は面白くてまた難しい。勉強になる。落語をきくしかないだろう。人間の業、わたしのテーマである。落語を聞く前にまた読み、悩みたい。また、考えたい。そんな対談である。やはり談志が見たかった。

2024/04/15

gtn

歳こそ違えど同級生が昔話をするように、浪花大関、シルバー銀、太刀村筆勇、大坊・小坊等々、かつて寄席の末席にいた色物の名前を並べる談志と色川武大。双方劣等感から発する優しさを感じ取り、談志は色川を"師"と仰ぎ、色川は談志を"友人"と認めた。その師を亡くし、談志は「心底困ったし、現在でも困っている」と嘆く。自分のことを解ってくれる者がないまま、談志はその後二十二年生きた。カリスマに祭り上げられながら、これでいいのかと葛藤する二十二年ではなかったかと想像する。

2021/11/20

りんだりん

伊集院静さんの本に談志さんとの対談のことが書いてあって興味を覚え手に取った。特別落語が好きでもないし、談志さんと言えばM-1グランプリの審査員でなかなか独特なコメントを残した人だというくらいしか印象が無い。ただ、志の輔さんの落語はたまに聴く。対談での談志さんの話は、石原慎太郎さんが「こんなの誰も分かんねぇよ」と仰ってる通りで半分以上理解はできなかった。しかし、ニュアンスは伝わるしそれを受け取った対談の相手側の発言で何とかカバーできているのが何だか良かった。★2

2022/04/11

緋莢

図書館本。6人の作家との対談、エッセイを収録。色川武大は、著者にとって、「人生の先生」だったそうです。<ちなみにそれまでの私の人生の師は田辺茂一である。田辺先生に逝かれて困ったの何の…。で、いろいろほうぼうあたっての末の、色川先生であった。>と、この本にも収録されている 『怪しい交遊録』解説に書いています。田辺茂一と著者の話は、同じ中公文庫の『酔人・田辺茂一伝』に詳しく書かれています。色川武大の話題は(続く

2024/05/05

qoop

談志が交流のある作家たちと行った対談をまとめたもの。それぞれの作家との関係性や収録年代に差があるため通読しても統一感は薄いが、談志没後十年の企画本とすれば納得の内容。改めて発言を追いつつ追悼する/総括する/ファンで居続ける燃料のひとつだろう。ただ、随所で読める自負や威勢の良さの奥に、見栄や甘えといった弱さが伝わる気がするのは、心やすい作家たちとの会話を雑多にまとめた構成だからかも知れないな、とも、

2021/11/25

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