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盲目物語 他三篇 (中公文庫 た 30-59)

盲目物語 他三篇 (中公文庫 た 30-59)

盲目物語 他三篇 (中公文庫 た 30-59)

作家
谷崎潤一郎
出版社
中央公論新社
発売日
2021-12-22
ISBN
9784122071568
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盲目物語 他三篇 (中公文庫 た 30-59) / 感想・レビュー

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バトルランナ-

原田 ひ香の古本食堂に出てきたので読んでみた。若い時はこの古文みたいな文体読めたと思う。1.5点。

2024/01/23

どら猫さとっち

谷崎潤一郎の作品には、歴史小説も多い。織田信長の妹で天下一の美女と称されたお市の方と、長女で豊臣秀吉の側室となる茶々を、盲目の法師が語る「盲目物語」、安積源太夫が石田三成の娘の老尼に語る、秀吉の甥で養子の、殺生関白と称された秀次とその家族の悲劇「聞書抄」と短篇2篇を収録。口絵には北野恒富の「茶々殿」と、菅楯彦の挿絵を収載している。戦国時代の陰惨な悲劇、ここまで美しい文章で描かれるのか。改めて谷崎潤一郎が好きであることを再確認。

2022/10/09

月音

「おんはだえのなめらかさ、こまかさ、お手でもおみあしでもしっとり露をふくんだようなねばりを持っていらしったのは、あれこそまことに玉の肌(はだえ)」。表題作は、盲目の座頭が語る信長の妹お市の方と姫君たちの数奇な運命。視覚以外の感覚を研ぎ澄ませ美を追求する主題は、同じく名作の『陰翳礼讃』にも通じる。『聞書抄』は「又聞きの又聞きによる語り」という複雑な構成が、かえって悲劇的効果を薄めているように思った。説話・伝承が素材の他二編も含めて、「語りの世界」の視覚化を試みたそれぞれ個性的な四編だった。⇒続

2022/07/26

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