本漫画 (中公文庫 わ 25-5)
本漫画 (中公文庫 わ 25-5) / 感想・レビュー
Vakira
映画監督でもあった大好きなイラストレーター 和田誠さんの本に関するイラスト集。必ずどこかに本が登場。本好きにはたまらない。本を読んでいるのは誰?どこで読んでるの?そんなかっこうで?何を読んでいる?それを見ている僕、本の中の君、君の読んでいる本、その本の中の・・・なんて想像するのも楽しい。カラーページだってあるよ。本は意識の物質化?いや、意識の遺伝子だ~読めば知識の泉湧く~なんて説教じみた事は言いっこなし。いや~ 和田誠のこの世界、癒されます。
2023/01/15
ぐうぐう
本を読む。ただそれだけの光景が、どうしてこんなにも親しみを覚えさせるのだろう。和田誠のひとコマ漫画集『本漫画』は、毎日新聞の書評欄に連載されていたことから、読書漫画となっている。実に様々な人が本を読んでいる。しかも、みんな読書に夢中だ。リンゴがたくさん落ちているのに本を読んでいて気付かないニュートンに、オオカミを真ん中に赤ずきんとおばあさんがベッドの中で本を読み、互いの立場を忘れてしまっていたり。自由の女神もスフィンクスも透明人間も半魚人もキングコングも、みんなみんな本に夢中になっている。(つづく)
2023/01/01
ツキノ
2022年12月発行。2009年1月毎日新聞発行。毎日新聞書評欄に掲載されていた「ひとコマ漫画」。描かれているのは本に夢中な姿。有名な物語の中のヒトや動物など。クスリと笑え、ああ、いいな、と思える。貴重。
2023/04/07
くろうさぎ
はじめと終わり以外は、文字のない本。だけど、どのページにも、それぞれ本を読んでいる面々が登場して眺めるだけで楽しめます。上質な紙で時々カラーで描かれているのが、またいい。どのページも楽しくて、これが一番!と選べないほど。吉田篤弘さんとフジモトマサルさんの「と、いうはなし」を思い出させてくれます。
2023/01/29
Inzaghico (Etsuko Oshita)
2008年に毎日新聞社から刊行された単行本の文庫化だ。1993年から2007年の暮れに、毎日新聞の書評欄の一コマ漫画欄が消滅するまでの和田誠の作品が収録されている。毎日新聞が書評欄の顧問に丸谷才一を迎えて、一コマ漫画を載せようという丸谷の鶴の一声で決まったそうだ。イギリス通らしい丸谷ならではの慧眼だなあ、と感心しきり。皮肉あり、ユーモアあり、奇想天外あり、バラエティに富んでいる。読み過ごすことができず、「これは一体何を?!」と考えてしまうので、なかなか頁が進まないが、それもまたよし。
2023/04/27
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