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シーソーモンスター (中公文庫 い 117-2)

シーソーモンスター (中公文庫 い 117-2)

シーソーモンスター (中公文庫 い 117-2)

作家
伊坂幸太郎
出版社
中央公論新社
発売日
2022-10-21
ISBN
9784122072688
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シーソーモンスター (中公文庫 い 117-2) / 感想・レビュー

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五右衛門

読了。久しぶりにのめり込めました。やっぱりいい。前半綿貫さんが出てきていつからいい者になった?って思っていたらやっぱり悪かった。後半の近未来物語では絵本作家になられていた彼女の登場からのあの強さ。久しぶりに伊坂風味を味わいました。過去も未来も人間の感情は本当に大事だ❗と改めて教えて貰った気がしました。他の螺旋シリーズも読みたいです。

2022/11/11

イアン

★★★★★☆☆☆☆☆「螺旋プロジェクト」にぶら下がる中編集。昭和後期、元諜報部員の宮子は義母の周りに不審死が相次いでいることに疑念を抱き…(「表題作」)。冷戦と嫁姑問題を重ねた「シーソーモンスター」と、近未来に身に覚えのない容疑で国家に追われる「スピンモンスター」の2編から構成される。前者は殺し屋が恐妻家という設定をコミカルに描いた『AX』を、後者は権力からの逃亡劇を描いた『ゴールデンスランバー』を彷彿とさせる。「事実と真実は異なる」という格言は、フェイクが溢れる現代に対する伊坂流の警鐘なのかもしれない。

2024/02/20

ほんた

嫁姑の問題が意外な結末に。直人の嫁の宮子と,母親のセツに対する先入観で,最後は完全に騙されました。 https://hontablog.com/シーソーモンスター

2023/09/29

速読おやじ

八人の作家が三つの共通ルールでそれぞれに違う時代を描く螺旋プロジェクト。本作品では中編が二つで、それぞれバブル期と近未来を描く。プロジェクトという事を意識しなくとも滅法面白い。近未来編のスピンモンスターでは、人工知能によって知らぬ間に全てが監視されるというディストピア世界が舞台だ。テクノロジーが半端なく進化するとこうなるのかと恐ろしくもあるが、いやいやホントに近未来では実現してそうだ。さて、対立する海族と山族とは?これは、他の螺旋プロジェクトの作品も俄然読みたくなった^ ^

2023/01/28

しんたろー

『螺旋プロジェクト』と言う企画なので「他の作家さんのも読まないと楽しめないのでは?」と敬遠していたが、そんな心配いらなかった。著者らしい軽妙な文章でスイスイ読めたし、人間社会や人生についての含蓄ある台詞にハッとさせられる。『シーソーモンスター』がバブル期の話で『スピンモンスター』が近未来の話だが「伊坂節」とも言えるユーモア&ペーソスがあって楽しいし、スピーディな展開で全く飽きることなかった。登場人物も魅力的で、特に、両編で活躍の宮子が格好良い。初期作の頃のような伏線回収の妙はあまりないが、満足納得な一作。

2023/06/21

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