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戦争について (中公文庫 こ 14-4)

戦争について (中公文庫 こ 14-4)

戦争について (中公文庫 こ 14-4)

作家
小林秀雄
出版社
中央公論新社
発売日
2022-10-21
ISBN
9784122072718
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戦争について (中公文庫 こ 14-4) / 感想・レビュー

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里愛乍

昭和12年から20年の戦時下における「文学者の立場」からという小林の言葉の数々。文学は平和の為にあるのであって戦争の為にあるのではない。平常時に慎重に叩き上げた思想があっても非常時の思想などというものはない。非常時の思想ではなく政策である、と。現代は平和であり、事実こうして読者なんぞも出来る日々であるけれども、何故だろう何故か不安を覚えてならない。彼の言葉に心構えを乞う心境で読み耽る。「歴史と文学」この辺りは何度でも読み返したい。

2024/11/11

naotan

一文学者としての小林秀雄から見た「戦争」について。彼の考えや思想より、当時出版された本について書いてあるのが興味深かった。 ゼークトは読んでみたい。

2024/09/15

blacknend515

基本的に保守の文脈で語られる人物のようだ。本人に言ったら激怒しそうだが、さらに民族主義者の気配すらある。 しかし、かなりの特異タイプであり、内容を要約しようにも、自分には到底無理な知的領域なのだが、印象をザックリまとめると、著者は当時はそういう概念の無かったであろう、あらゆるレッテル貼りに対し批判を行い抵抗しようとしている。 今風にいうなら社会学者と呼ばれているのではないだろうか。 現在のそのような類の誰とも似ていないので、今生きていれば無視や一瞥されるだけか、中々理解されないと予想の付くことが哀しい。

2023/05/18

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