蒼色の大地 (中公文庫 や 76-1)
蒼色の大地 (中公文庫 や 76-1) / 感想・レビュー
まあか
初読み作家さん。螺旋プロジェクトに沿って、ストーリーがよく練られている印象。戦い➕恋愛。少し読むのに苦戦したのだが、読み終えた。これで、螺旋プロジェクト4冊読み終わりました。完読に向けて、まだまだ楽しみます!
2023/02/26
みこ
螺旋プロジェクト明治編。初恋相手の幼馴染は対立する部族だったというロミジュリ展開だが読みごたえは十分だった。初読みとはいえ本屋に行けばほぼ必ず目に入る作家なので、歴史小説のイメージがなかったのにこれは良い意味で裏切られる。文章から明治時代の雰囲気を味わえるし、国への思い、愛する人への思い、世代を超えた部族の対立、様々な要素が絡み合って最後まで目が離せない。プロジェクトの中では現時点で一番面白かった。
2022/12/23
piro
舞台は明治時代、海賊と海軍の争いを軸に物語が進んでいきます。背景にあるのは海族と山族の対立という螺旋プロジェクト共通のテーマ。かつて同じ村に住んでいた新太郎・鈴兄妹と灯(あかし)。其々の事情から村を離れて暮らす彼らを強引に結びつける運命の力、そして迷いながらもその運命に懸命に抗う彼らの姿に惹きつけられます。次第に明らかになっていく謎、裏切り、そして闘い。飽きさせることがないストーリーは、争うことの無益さ、愚かさを強く訴えかけるものでした。結末に若干の不満は残るものの、楽しめる作品でした。
2023/07/21
みねね
大河であった……。普段あんまり読まないジャンルが螺旋伝いに手元まで届いた。こういう大河エンタメな読書も面白かった。ニアミスを繰り返して土壇場で合流、これまでの伏線も回収して極限状況を切り抜ける! といった様はマンガやドラマというよりテレビゲームをしている感覚に近かったな。混じり合わない海と山の諍いを、人と人のぶつかりに沿って論じるメインテーマがうまく溶け込んでいたように思う。ただ、読了順でいくと海と山が一番接近した場面でもあるから、もっとそこを掘り下げてほしかったような。
2024/11/15
hitomi.s
螺旋プロジェクトきっかけで、初めての作家さんの本を購入。きっかけなんて、どこにあるかわからないね。プロジェクトとして作られたものであっても、すっかり乗っかるのも一興。生きていくこと、誰かと何かと関わっていくこと。自分のことでさえ理解できているのかわからないのに、他者と社会で日々を進んでいる私たちは、それだけで大変で偉いこと。頑張りたい場面で踏ん張れる強さ、守りたい何かを漠然とでも持っている強さ。持ち合わせていることを忘れずに居たい。
2022/12/08
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