あたしとママのファイトな日常 (中公文庫 や 61-2)
あたしとママのファイトな日常 (中公文庫 や 61-2) / 感想・レビュー
佐島楓
わたしもボクシングなどの直接的な格闘技に懐疑的な気持ちになってしまう部分があったのだけれども、この作品は、ある意味でその偏見を吹き飛ばしてくれる快作だと思う。あくまでも力と技を使うのはリングの上、正しいとか間違っているとか、はっきりした二分法じゃないんだよね。山本さんらしい独特のユーモアが終始続いて、楽しかった。
2023/03/06
タルシル📖ヨムノスキー
2020年3月刊行の〝あたしの拳が吼えるんだ〟を改題し、スピンオフ短編を加え文庫化した本書。「血煙恍惚城」、「オバケデイズ」「ハラキリーズ」、そしてガリガリくんソーダ味など、山本作品の定番アイテムに加え宮沢賢治の〝よだかの星〟が一つの鍵となる。主人公の風香はボクシングで、母の陽奈子はコスプレの衣装作りを通してそれぞれ成長していく。短編は本編から2年後。主人公は風香がボクシングを始めるきっかけになった公平。舞台は川原崎花店。ついでにランくんも大活躍。この短編を味わうために〝花屋さんのいうことには〟も是非。
2023/03/16
くろにゃんこ
今回は読み始めてすぐに気付いた「あたしの拳が吼えるんだ」を改題したもの(-_-;)でも文庫本特典の短編のために再読。ボクシングを初めてからが丁寧に書かれているが、場面場面はあっさりしている所が読みやすい。楽しみにしていた短編ですが…ん~ちょっと物足りなかった。
2023/06/09
蕭白
文庫本おまけのお話が読みたくて購入。花屋さんも登場して、嬉しかったです。
2023/04/18
ICHI (atomic)
初作家 小学四年生の女の子「ムカつく男子を一発殴りたい」というよこしまな動機でボクシングを始めるが、徐々にその面白さにのめり込む 読了に1ヶ月…想像したファイトな日常と違った。ボクシングを通じて前を向き直向きに頑張ってる姿は微笑ましい
2024/10/22
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