日本の文学 14 夏目漱石 3
日本の文学 14 夏目漱石 3 / 感想・レビュー
KAZOO
この巻には漱石の「道草」と「明暗」が収められています。両者ともに漱石晩年の傑作といわれています。心理描写にすぐれていて、前者は自伝的要素が多く含まれているといわれています。後者が絶筆で未完ですが水苗さんが続編を書かれています。それにしてもこれだけの登場人物の内奥までも書き綴っている作品はほかにはあまり見られません。私は猫が一番好きでしたが、年をとっているいまは若干この2編を再読し続けたい気があります。
2015/05/16
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