潤一郎訳源氏物語 巻7
潤一郎訳源氏物語 巻7 / 感想・レビュー
Gotoran
原文の文体を生かすも、敬語の使い分けで発話者が推定できると云う潤一郎訳、その第7巻、「柏木」(35帖、光源氏49歳)~「匂宮」(42帖、薫14~20歳)、帖名のみ、本文なしの「雲隠」(41帖)を含む。柏木と女三宮の運命の子薫が誕生する「柏木」。堅物の夕霧が落葉の宮に執心し、その異様な婚礼を挙げ、雲居の雁との別居を描く「夕霧」。紫の上の死で呆然自失する光源氏を描く「御法」。出家前の光源氏の心情を四季の移りとともに描かれる「幻」。光源氏亡き後の貴公子、匂宮と薫を描く「匂宮」。これらが印象に残った。
2014/07/06
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