金子光晴全集 第9巻 小説・随想
金子光晴全集 第9巻 小説・随想 / 感想・レビュー
勝浩1958
私には、金子光晴氏のような生き方は到底できませんが、それだけに一層あこがれは募るばかりです。「戦争裁判がすんで、かつての戦争指導者たちが絞首刑になっても、新しい時代の人たちは、まったく無関心である。このようなあざやかな切替は、かえって、替えるべきものさえ、じつはもっていなかったということにもなる。」に、氏は日本人への絶望を表明しているのであろうか。それとも替えるべきものをもたなくとも雑草のごとく逞しく生きる日本人を愛でているのであろうか。
2016/03/26
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