水上勉全集 (22) 霧と影・死の流域
水上勉全集 (22) 霧と影・死の流域 / 感想・レビュー
kenitirokikuti
図書館にて。収録の「霧と影」を読んだ。ひさしぶりの社会派推理小説・トラベルミステリーなので、呼吸をつかむのにしばらく掛かってしまった。最初の数章分は登場人物やシーンの場所時間をメモしつつ読み、続いて結末を読んであらすじを頭に入れた。まだテレビが普及しておらず、映画が主な娯楽だった頃のスタイルである、と感じとって滑らかに読み進むことができた▲舞鶴要塞があるから、地図にない集落ってのが有り得たのね。狂人を軟禁する座敷牢に潜伏共産党幹部を匿い、北朝鮮への密航させるところだった、という筋に無言になってしまう
2021/08/05
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