江馬務著作集 (第5巻) 食事と住居
江馬務著作集 (第5巻) 食事と住居 / 感想・レビュー
chang_ume
祇園円山「六阿弥」について「喫茶と茶店、茶屋、料理屋のはなし」を所収(初出1968年)。室町前期(!?)に境内が「娯楽のクラブ」と変じたことを、六阿弥ひいては日本の料亭の元祖とする。今読むとかなりしんどい(そしてこの著者の語を信用するなと異例の注意が記される解説もすごい)。なので流し読みする感じですが、一方で近代開発前の祇園・八坂神社の様子が描き込まれたり、あるいは剃髪亭主が腕を振るった深川洲崎の料亭「升屋祝阿弥」の話題がぽろっと出てきたりと、明治生まれの趣味人の語りをぼちぼち。古書で安かったので。
2021/01/21
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