マンガ日本の歴史 2
マンガ日本の歴史 2 / 感想・レビュー
keroppi
【石ノ森章太郎誕生日読書会’21】第2巻は、卑弥呼。資料のあまりない卑弥呼だけで1冊描いてしまうのもなかなか凄い。巻末の「作者覚え描き」を見てもディテールまで調べて描き上げているのが分かる。「火の鳥」を意識したのか、火烏なる鳥が、卑弥呼と邪馬台国の成り行きを見つめている。久々に読み返すと、以前見えていなかった細部も見えてきて面白い。
2021/01/12
どぶねずみ
弥生時代にムラという組織が確立されるようになったが、ムラ同士の争いが絶えず、小さなムラをひとつにまとめるために邪馬台国が誕生した。魏の明帝から正式に「親魏倭王」という金印を与えられ、卑弥呼が王と認められたのだった。しかし、なぜ卑弥呼は人前に出なかったのかわからないことも多い。この時代の資料が少ないせいなのか、これが漫画だからなのか? 話は変わるが、巻末の竪穴式住居に関する論文は面白かった。小学校の修学旅行で、静岡にある登呂遺跡に行ったことを思い出した。こうして農業が発達し、人口も増加していったわけだ。
2020/11/11
taka61
【図書館本】シリーズ第2巻。今回は邪馬台国と卑弥呼について書かれています。卑弥呼についてこれだけ詳しく書かれた本を初めて読みました。民衆の前に姿を現さなかったとのことで、かなり神秘的な女王だったのでしょう。当時の文献は日本国内には残っておらず、中国は三国時代ということで詳細な文献が残っています。当時の文明の進み具合には、かなり差があったようですね。
2014/05/25
印度 洋一郎
弥生時代最大のテーマ、邪馬台国を卑弥呼を中心に描く。かなりの高齢なのに見た目が若いまま、という卑弥呼のファンタジックなキャラクターが「歴史」テーマの作品としてはギリギリの線なのかもしれないが、やはり神秘的な存在感が圧倒的。魏志倭人伝の記述だけで一冊コミックにしてしまう石ノ森先生の構成力に驚かされる。意外と触れられない、邪馬台国と狗奴国との紛争(内戦?)も登場。狗奴国王は「卑弥弓呼(ヒミヒコ)」と名乗り、卑弥呼と重なる字に対抗心があったとみる。この時代の倭国は戦乱が続き、平和な時代ではなかったようだ。
2023/06/10
kiji
★2。マンガだけあってさっと読めるし、イメージも補完してくれるのでわかり易いのですが、その分楽すぎて記憶に残らないように思います。歴史の勉強をするなら活字メインでもっと情報量の多い本の方がよさそうです
2013/07/20
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