建武新政から室町幕府の成立へ (マンガ 日本の歴史 18)
建武新政から室町幕府の成立へ (マンガ 日本の歴史 18) / 感想・レビュー
あつひめ
聞き覚えのある人物たちが登場し始めると、なんだかホッとしながら読み進める。歴史は興味はあるけど、その時代ごとの興味だから、ポッカリ記憶から抜け落ちてるところもあったり…。登場人物たちの姿形…本当に肖像画や木像が本人そのものとは思わないけど、こうして後世に残るからには幾らかは本人に似てるんだろうな…なんて、作者覚え描きを見ながら思う。
2018/07/05
印度 洋一郎
元寇以降僅か半世紀で鎌倉幕府は滅びる。北条時宗の息子貞時が最後の実力者で、以後は幕府の最高権力者である執権も中継ぎばかりで実権を失っていく。その執権を支配するのが北条氏の惣領である得宗(徳川幕府の大御所的ポジション)だが、この得宗も実権を奪われていく、後の武家政権の去就を既に描いていた。この巻の中心は、後醍醐天皇と足利尊氏との対立で、形式的には尊氏は天皇近臣の新田義貞を敵を名指ししたり、朝廷との直接対決を避けている。キャラの強い後醍醐天皇やワイルドな楠木正成に比べると、尊氏はどうもはっきりしないキャラだ。
2023/08/15
アカショウビン
よくわからない鎌倉末期から。建武の後醍醐天皇、楠木正成、足利尊氏。多少は頭の中の混乱が整ったか。後醍醐天皇がなかなか面白かった。伯耆・船上山なんていかにも魅力的だ。鎌倉幕府滅亡時、高時は一族800余人と東勝寺で自害…すごいことだ。尊氏が京都攻略の折、六波羅探題北条仲時は近江に敗走し、番場蓮華寺で自刃、432人が殉死。これもすさまじい。尊氏が新田に戦いを挑むが、奥州から駆けつけた北畠顕家に追われ、丹波、播磨、そして九州に入る。春になり攻め上り、あの湊川になる。尊氏はやはり、いろいろありそうだ。
2023/06/02
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